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金盾控股、売買再開プランの詳細
2017.06.06 11:10
金盾控股(02123.HK)は5日、同社株の売買再開プランの詳細を明らかにした。資本再編、資産買収・売却、第三者割当増資と株主割当増資(オープン・オファー)、債務再編などを含む同プランは「リバース・テイクオーバー」(時価総額の小さな企業が大きな企業を買収すること。裏口上場の手段の一つでもある)に該当し、香港証取に新規上場の申請を行う必要がある。
再開プランの概要は以下の通り。
◆資本再編
同社株10株を1株(額面1.00HKドル)に併合したうえで、額面を0.01HKドルに引き下げることで減資を実施し、約1億1186万HKドルを捻出する計画。
◆資産買収・売却
自動車用の電磁ブレーキシステム事業を主力とする「Telma S.A」(Telma)を総額1億2500万HKドルで買収する。一方で既存のアパレル事業会社をすべて外部に売却する予定。これにより、金盾控股の主力事業は「Telma」ブランドで展開する電磁ブレーキシステムの生産・販売などに切り替わる。Telma社は60年あまりの歴史を持つメーカーで、中国、イタリア、ドイツなどの自動車メーカーに製品を納入。2016年12月本決算の売上高は3億1922万元、純利益は1913万4000元だった。
◆第三者割当増資と株主割当増資(オープン・オファー)
実業家の顔婉婉氏の支配企業を割当先に増資を実施し、約2億1000万HKドルを調達する。このうち3450万HKドル分は顔氏が直接Telma社の買収資金に充当する計画。さらに金盾控股は保有株5株に新株4株を割り当てる株主割当増資を実施し、約1億7550万HKドルを調達する。一連の増資で調達視した資金は今回の再編の関連費用や債務返済、運転資金などに充てるという。さらに債務再編が実施され、一部の債務が株式化される。
新株の発行価格はいずれも0.56HKドルで、2014年3月31日の終値2.24HKドルを75.00%下回る水準。今回の再編を経て、発行済み株数は現在の約6割に縮小する見込み。顔氏は同社株全体の57.66%を保有し、新たな筆頭株主になる。
なお、同社株は2014年4月1日から売買停止となっている。
(同件につきましては、2017年2月20日付「売買再開プランを提出」、2016年7月4日付「「上場廃止手続き」の第3段階に」をご参照ください)
【出所】香港証取サイト上の公告(2017/06/05)
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