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【6月2日の香港市場】

2017.06.02 18:02

 主要指数はハンセン指数が前日比0.44%高の2万5924.05ポイント、H株指数が0.43%高の1万666.43ポイントと、小幅に続伸。一方でレッドチップ指数はわずかに続落し、0.01%安の4083.54ポイントだった。メインボードの売買代金は前日とほぼ変わらず、概算で852億4000万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が15億元、深セン経由が4億3300万元だった。

 ADP雇用統計が市場予想を大きく上回ったことから、前日の米国株市場はダウ平均が3カ月ぶりに最高値を更新。ニューヨークWTI原油先物も反発した。外部環境の改善を追い風に、週末の香港株市場は買いが先行。主要指数は小高くスタートした。その後はハンセン、H株の両指数はプラス圏の小動きに終始。ハンセン指数は来週の2万6000ポイント超えを射程圏内に入れた。もっとも、米雇用統計の発表を控えた様子見ムードや上海A株の神経質な地合いなどが重しになり、レッドチップ指数は前場の中盤から小幅ながらもマイナス圏で低迷した。

 自動車大手の吉利汽車(00175.HK)が急伸し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる6.93%高。中国系投資銀行の目標株価引き上げが好感された。カーシェア市場の振興に中国政府が積極的な姿勢を示したこともあり、正通汽車(01728.HK)が10.60%高、和諧新能源汽車(03836.HK)が6.64%高、広匯宝信汽車(01293.HK)が5.69%高、新豊泰集団(01771.HK)が3.73%高と、上場する自動車ディーラーが物色された。債務の株式化を通じた不良債権処理の体制が四大国有銀行で整ったと伝わり、中国工商銀行(01398.HK)が1.88%高、中国建設銀行(00939.HK)が1.07%高、中国銀行(03988.HK)が0.76%高と、大型銀行株が指数の上昇を支えた。

 また、香港系では香港交易所(00388.HK)が4.16%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率2位。年初からの香港株の上昇が好感され、個人投資家の買いが膨らんだ。個別では電子部品販売のオンライン大手である科通芯城集団(00400.HK)が急反発し、16.47%高。海外の空売り投資会社からのネガティブレポートをきっかけに大幅続落が続いていただけに、本日はその反動が出たもようだ。
 
 一方、前日買われた通信大手が反落し、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる0.70%安。また、地球温暖化対策の国際ルールであるパリ協定から米国政府が脱退することが伝わり、省エネ・再エネを含むグリーン関連銘柄の一角がさえない。中国再生能源(00987.HK)が2.10%安、緑色動力環保(01330.HK)が1.91%安だった。(中国部・畦田)

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