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【5月12日の香港市場】
2017.05.12 18:04
主要指数はハンセン指数が前日比0.12％高の2万5156.34ポイント、H株指数が0.24％高の1万282.65ポイントと、5日連続で上昇した。レッドチップ指数は0.03％安の3918.91ポイントで、わずかに4日ぶりに反落。メインボードの売買代金は前日比で約8％減少し、概算で751億4500万HKドルだった。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は、上海経由が23億6000万元、深セン経由が2億6900万元。
前日のニューヨークWTI原油先物は続伸したものの、米国株の主要指数はいずれも下落。トランプ政権の先行き懸念や一部企業の決算内容などが嫌気された。これにより外部環境はやや不透明となり、週末の香港株市場は神経質な地合いに終始。ハンセン指数が一昨日に2万5000ポイントを回復したことで、利益確定売りが出やすい状況だった。主要指数はいずれも狭いレンジでのもみ合いに終始。もっとも、今週の世界的なリスクオンの流れは続いており、原油高も支援材料になると、ハンセン、H株の両指数は小幅高で大引け。レッドチップ指数はわずかに調整したが、節目の3900ポイントは維持した。
決算発表を来週に控え、大型IT株のテンセント（00700.HK）が1.41％高と続伸。好業績期待からハンセン指数構成銘柄の上昇率1位になった。ほかの中国系IT銘柄も物色され、方正控股（00418.HK）が急騰して8.77％高。半導体セクターが好調に推移し、華虹半導体（01347.HK）は1－3月期の好業績を手がかりに4.97％高となった。同業の中国電子（00085.HK）も4.96％高。このほか、A株に連れ高し、本土系金融株がしっかり。平安保険（02318.HK）が0.87％高、中国人寿保険（02628.HK）が0.82％高、中国銀行（03988.HK）が0.52％高と買われ、H株指数の上昇に寄与した。
一方で自動車株が概ね軟調。4月の新車販売台数が1年2カ月ぶりに前年割れしたことが嫌気された。独立系ディーラーの中国永達汽車（03669.HK）が8.47％安、中国潤東汽車（01365.HK）が3.28％安。1－4月の新車販売台数を大きく伸ばした吉利汽車（00175.HK）も1.94％安と売られた。また、昨日に続いてスマホ部品メーカーの瑞声科技（02018.HK）が3.42％安と続落し、昨日に続いてハンセン指数構成銘柄の下落率1位。1－3月期の好決算を発表したものの、空売り業者から利益水増しの疑いがかけられており、警戒感から続落した。（中国部・畦田）
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