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【5月11日の中国本土市場】

2017.05.11 18:09

 主要指数はいずれも上昇。上海市場はそろって反発し、上海総合指数が前日比0.28%高の3061.50ポイント、B株指数が0.02%高の322.62ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.20%高の9776.45ポイント。B株指数は6日ぶりに反発し、0.10%高の1079.82ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約6%増加し、概算で4270億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は14億600万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は9億6100万元だった。

 上海総合指数は前場にかけて小幅安で推移。銀行や石油を中心とした大型株こそ買いが先行したものの、そのほかは幅広く売られた。後場の序盤で下げ幅を広げ、3000ポイント割れが意識されたものの、北京の副都心「雄安新区」や「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)の関連銘柄に買いが入り、上海総合指数は下げ幅を縮小。後場の終盤で上げに転じた。

 上海市場は全体の5割半の銘柄が下落したものの、時価総額の大きな銀行株と二大石油株が買われ、上海総合指数の上昇に寄与した。深セン市場も全体の5割半の銘柄が下落したが、3割半の上昇銘柄に大型株が多かったことから、深セン成分指数は上昇した。寄付きから軟調だった相場が、少数の大型株で上げに転じたことから、今月中旬に北京市で開かれる「一帯一路」サミットを前に、政府筋が株価を買い支えているという見方も出ている。

 A株市場では「雄安新区」の関連銘柄の上昇が目立った。上海市場では天津創業環保'A'(600874.SS)がストップ高だったほか、韓建河山【売付のみ】(603616.SS)が9.30%高、北京キャピタル(600008.SS)が5.59%高、唐山港(601000.SS)が5.08%高、華夏幸福基業(600340.SS)が4.29%高、北京金隅'A'(601992.SS)が3.81%高。深セン市場でも冀東水泥【売付のみ】(000401.SZ)が7.54%高、巨力索具【売付のみ】(002342.SZ)が5.89%高だった。このほか、「一帯一路」の関連銘柄、銀行株、二大石油株などが堅調だった。

 上海B株市場は全体の5割半の銘柄が下落したが、時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率2位の1.87%高となったことで、上海B株指数はわずかに上昇。深センB株市場も下落銘柄の方が多かったが、大型株に支えられ、深センB株指数は小幅高となった。(中国部・千原)

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