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【4月26日の香港市場】
2017.04.26 18:10
主要指数はそろって小幅に上昇。ハンセン指数は前日比0.50％高の2万4578.43ポイント、H株指数は0.44％高の1万317.63ポイントと、3日続伸した。レッドチップ指数はわずかに続伸し、0.09％高の3968.27ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約2％増加し、概算で786億2500万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は、上海経由が22億9500万元に拡大。深セン経由も4億4300万元の買い越しだった。
トランプ政権の税制改革への期待感に加え、欧州・北朝鮮情勢の不透明感が後退したことから、前日の米国株市場ではダウ平均が大幅に続伸した。外部環境が一段と改善したことを受け、本日の香港株市場では主要指数が小高くスタート。ハンセン、H株の両指数は大引けまでプラス圏での小動きに終始した。レッドチップ指数は寄り付き直後に下げに転じると、その後は小幅ながらもマイナス圏でもみ合う展開。それでも取引終了間際に終値をプラスに乗せた。トランプ政権の税制改革案の概要がまもなく明らかとなるほか、米国政府の暫定予算の期限を今週末に控え、一部で買い手控えのムードが広がった。
17.1-3月期で業績が大きく改善したことを受け、カジノ大手のウィンマカオ（01128.HK）が4.03％高。同業他社への業績期待につながり、銀河娯楽（00027.HK）が4.74％高、サンズチャイナ（01928.HK）が3.65％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1～2位となった。年初から続く保険料収入の拡大傾向を追い風に、本土系保険株がしっかり。中国人民財産保険（02328.HK）が2.96％高、太平洋保険（02601.HK）が2.10％高、中国太平（00966.HK）が1.56％高、中国人寿保険（02628.HK）が1.49％高。国有資産管理の大手も堅調に推移し、中国華融資産管理（02799.HK）が3.61％高と買い戻された。中国本土のメーデー連休を控え、行楽客の利用増を織り込み高速道路株が上昇。浙江高速道路（00576.HK）が3.04％高、江蘇高速道路（00177.HK）が1.97％高、合和公路基建（00737.HK）が1.56％高だった。
一方で国際金相場の大幅続落が嫌気され、招金砿業（01818.HK）が2.44％安、紫金砿業（02899.HK）が1.41％安、中国黄金国際（02099.HK）が1.71％安と、金鉱株が下落した。また、通信大手の中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が1.17％安に沈み、ハンセン指数構成銘柄の下落率2位。混合所有制改革（民間資本の導入）の長期化が嫌気され、レッドチップ指数の足も引っ張った。
また、北朝鮮リスクの峠を越したことで、軍需関連の中船防務（00317.HK）が3.64％安と利益確定に押された。また、ニッケル金属大手の新疆新キン砿業（03833.HK）は赤字継続の1－3月期決算を悪材料に3.03％安。港湾株の中遠海運港口（01199.HK）は大幅減益となり、1.38％安に沈んだ。（中国部・畦田）
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