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【4月24日の中国本土市場】

2017.04.24 17:05

 主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって3日ぶりに反落し、上海総合指数が前営業日比1.37%安の3129.53ポイント、B株指数が1.26%安の332.92ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が大幅に続落し、2.15%安の1万91.88ポイント。B株指数は4日続落し、1.24%安の1124.96ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約8%増加し、概算で4119億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は5000万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は4億1700万元だった。

 週明けの中国本土市場は、朝鮮人民軍創設記念日を明日に控え、地政学リスクを意識した売りに押された。習近平・国家主席と米国のトランプ大統領が今朝の電話会談で、朝鮮半島情勢をめぐり意見を交わしたことも、半島有事を危惧する投資家の売りを誘った。上海総合指数は低く寄り付き、朝方にかけて下げ幅を拡大。その後は安値圏での小動きに終始した。上海市場と深セン市場のいずれも下落銘柄が全体の8割に達した。

 マーケット関係者によると、銀行管理当局が理財商品などに対する監督管理を強化したことで、多数の銀行が市場からファンドを買い戻す動きが活発化。これを反映してか、上海銀行間貸出金利(SHIBOR)は翌日物を中心に軒並み上昇した。

 上海A株市場では「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)構想の関連銘柄の下げが目立った。新疆城建【売付のみ】(600545.SS)、祁連山セメント(600720.SS)、蘭州蘭石重型装備(603169.SS)がストップ安だった。時価総額の大きな銀行株はまちまち。大型銀行は堅調な銘柄が目立ったが、中小型の銀行は総じて下落した。また、保険株や証券株が全体的に堅調だった。

 上海B株市場の上昇銘柄はゼロ。地政学リスクを背景に、金製品販売の老鳳祥(900905.SS)が前日比変わらずで引けた。深センB株市場は全体の9割の銘柄が下落した。こうしたなか、17年1-3月期決算が25.28%増益だった無錫小天鵝(200418.SZ)が買われ、上昇率1位の1.81%高だった。(中国部・千原)

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