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【4月21日の中国本土市場】
2017.04.21 17:25
主要指数はまちまち。上海市場は小幅に続伸し、上海総合指数が前日比0.03％高の3173.15ポイント、B株指数が0.05％高の337.17ポイントだった。深セン市場は小幅に下げ、深セン成分指数は0.43％安の1万314.35ポイントと反落。B株指数は3日続落し、0.02％安の1139.17ポイントだった。両市場の売買代金（速報値）は前日比で約18％減少。概算で3825億元にとどまり、今年2月8日以来の4000億元割れだった。なお、「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は8100万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は6億5000万元の買い越しとなった。
週末の本土市場は引き続き神経質な地合いに終始し、値下がり銘柄は1700近くに達した。一方の値上がりは約1200銘柄。上海総合指数は前日終値を挟んで一進一退の展開となった。後場でやや下げ幅を広げたが、取引終了にかけて持ち直し、かろうじてプラス圏で大引け。また、深セン成分指数は小幅安のまま引けた。金融当局による規制・取締り強化、IPO（新規公開）増加による需給懸念、北朝鮮情勢などが引き続き個人投資家のマインドを重くし、商いが伸び悩んだ。
「雄安新区」の関連銘柄に引き続き利益確定売りが目立ち、北京キャピタル（600008.SS）と天津創業環保'A'（600874.SS）がストップ安、北京金隅'A'（601992.SS）が6.19％安、天津港（600717.SS）が3.46％安。「粤港澳大湾区」の関連銘柄も調整し、塩田港（000088.SZ）が8.16％安、格力地産（600185.SS）が3.35％安、珠江実業（600684.SS）が3.21％安。また、白酒セクターの一角が調整圧力に曝され、トップブランドの茅台酒（600519.SS）が反落。前日に上場来高値を更新したものの、本日は3.55％安に沈んだ。
一方、不良債権の株式化の対象行が広がると伝わり、銀行セクターが堅調に推移。上海総合指数の上昇をけん引した。中国建設銀行'A'（601939.SS）が2.77％高、招商銀行'A'（600036.SS）が2.22％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が1.69％高、浦東発展銀行（600000.SS）が0.93％高。中国石油天然気'A'（601857.SS）が1.30％高、中国石油化工'A'（600028.SS）が0.86％高と、大型石油株も指数の上昇に寄与した。
B株市場は方向感に乏しい展開。上海B株は大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が上昇率2位の0.64％高となり、指数の続伸に貢献した。深センB株では有機EL（OLED）関連の京東方科技（200725.SZ）に買いが入り、3.05％高で上昇率1位になった。（中国部・畦田）
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