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【4月19日の中国本土市場】
2017.04.19 17:22
主要指数はいずれも下落した。上海市場は上海総合指数が4日続落し、前日比0.81％安の3170.68ポイント。B株指数は0.81％安の336.73ポイントと反落した。深セン市場でも深セン成分指数が4日続落し、0.60％安の1万348.40ポイント。B株指数は小幅に反落し、0.40％安の1142.58ポイントだった。両市場の売買代金（速報値）は前日比で約6％増加し、概算で4936億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は4億5100万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は7億7500万元の買い越しとなった。
本土市場は2000以上の銘柄が値下がり。上海総合指数は前場で下げ幅を広げると、後場はやや戻したものの引き続き3200ポイントを割り込むかたちで引けた。引き続き北朝鮮、シリア、欧州を含む地政学・政治リスクが意識され、不透明な外部環境がA株投資家のマインドを重くした。証券当局が投機的取引の規制・取締りを一段と強化する姿勢を鮮明にしたことで、マネーの流出傾向が強まった。堅調な中国経済の動向に加え、決算発表のピーク期に入ったことで企業業績が支援材料になったものの、全般的に利益確定の動きが勝った。
中国民生銀行'A'（600016.SS）で違法行為の疑いが浮上。複数の行員が当局の取り調べを受けているとの情報が伝わり、1.48％安に沈んだ。これが銀行株の悪材料につながり、興業銀行（601166.SS）が1.73％安、平安銀行（000001.SZ）が1.54％安、中国建設銀行'A'（601939.SS）が1.20％安。また、石炭、鉄鋼・非鉄、建材などの景気敏感セクターが安い。コモディティ相場の先安感を受け、西部砿業（601168.SS）が6.25％安、祁連山セメント（600720.SS）が6.04％安、平煤（601666.SS）が4.81％安、鞍鋼'A'（000898.SZ）が4.74％安。3月の大都市の住宅価格が減速基調となったことで、上海実業発展（600748.SS）が4.57％安、中糧地産（000031.SZ）が2.55％安、緑地HD（600606.SS）が1.29％安など、不動産株もさえない。
一方で好調な販売実績を支えに家電セクターが堅調に推移し、飛科電器（603868.SS）が3.30％高、格力電器（000651.SZ）が3.04％高、海信電器（600060.SS）が0.73％高。「雄安新区」の関連銘柄の一部が買い戻され、天津創業環保'A'（600874.SS）がストップ高で引けたほか、中材節能（603126.SS）が7.53％高、北京首都開発（600376.SS）が1.20％高。
B株市場もA株に連れ安し、約7割が値下がり。上海B株では大型石炭株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が2.87％安に沈み、指数の下げを主導。深センB株では製紙大手の山東晨鳴紙業'B'（200488.SZ）が利益確定に押され、1.92％安に沈んだ。（中国部・畦田）
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