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【4月17日の中国本土市場】

2017.04.17 17:00

 主要指数はいずれも小幅に続落。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.73%安の3222.16ポイント。B株指数は4日続落し、0.39%安の339.04ポイントだった。深セン市場は続落し、深セン成分指数が0.65%安の1万450.86ポイント、B株指数が0.42%安の1146.51ポイント。両市場の売買代金(速報値)は先週末を約2%下回り、概算で5003億元だった。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は、香港のイースター(復活祭)連休にともない停止しており、4月18日の再開を予定している。

 週明けの本土市場は約7割の銘柄が値下がりした。利益確定売りに押されるかたちで上海総合指数はマイナス圏での値動きに終始。一時は節目の3200ポイントを割り込む場面もあったが、終値では大台を維持した。16日に北朝鮮軍が実施したミサイル発射は失敗に終わり、米軍の軍事介入もなかったことから、地政学リスクがある程度は後退。それでも緊迫した状況であることには変わりなく、週明けもA株投資家のマインドを重くした。また、証券当局トップが新規上場(IPO)1年未満株の投機的取引を厳しく取り締まる考えを表明したことが個人投資家に嫌気された。さらに本日発表された中国の1‐3月期の実質GDP成長率は事前予想を上回る6.9%に達したものの、好材料出尽くし感に基づく売りのきっかけになった。

 「雄安新区」の関連銘柄に利益確定売りが目立った。唐山港(601000.SS)と華夏幸福基業(600340.SS)がストップ安に沈んだほか、河鋼(000709.SZ)が8.60%安、天津創業環保'A'(600874.SS)が8.06%安、天津港(600717.SS)が7.59%安、北京首都開発(600376.SS)が5.06%安。「粤港澳大湾区」の関連銘柄にも利益確定が続き、広東塔牌(002233.SZ)がストップ安、格力地産(600185.SS)が5.77%安、珠江実業(600684.SS)が5.02%安。また、今回の週末では〝米朝の軍事衝突“という最悪シナリオが回避されたことから、中船防務'A'(600685.SS)が5.77%安、中国船舶動力(600482.SS)が4.28%安、中航飛機(000768.SZ)が1.30%安など、軍需関連株の一角が調整した。

 一方で銀行株が堅調に推移し、指数を下支え。中国人民銀行(中央銀行)金融政策委員会の委員が預金準備率の引き下げを主張したことが材料視された。中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.41%高、中国民生銀行'A'(600016.SS)が0.36%高。また、中国の小売統計が上振れしたことから、消費関連株の一角が上昇。海信科龍電器'A'(000921.SZ)が5.86%高、格力電器(000651.SZ)が3.48%高、青島ハイアール(600690.SS)が0.95%高と、家電セクターが堅調だった。

 なお、B株市場はA株に連れ安し、約7割の銘柄が下落。深センB株では本日から通常銘柄に復帰した南山電力(200037.SZ)に売りが膨らみ、5.65%安に沈んだ。(中国部・畦田)

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