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【4月13日の中国本土市場】

2017.04.13 17:53

 主要指数は上海B株のほかは、いずれも小幅に上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.06%高の3275.96ポイントと反発した。B株指数は0.03%安の343.77ポイントと、わずかに続落。深セン市場は深セン成分指数が反発し、0.63%高の1万654.08ポイント。B株指数は3日続伸し、0.12%高の1160.14ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約25%も減少。概算で4931億元にとどまり、7営業日ぶりに5000億元を割り込んだ。なお、グッドフライデーの関係で、本日から「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)は休み。再開は4月18日を予定している。

 上海総合指数は前日終値を挟んだ小動きとなり、最終的にわずかに上昇して大引け。深セン成分指数は前場で上げ幅を広げると、後場も堅調に推移した。本日発表された3月の貿易統計が上振れしたことで、投資家はあらためて中国経済の改善傾向を確認。A株企業の1-3月期決算への期待感などもみられた。また、中国を為替操作国に認定しないというトランプ大統領の発言が伝わり、米中関係の不透明感も後退。本土市場は5割強の銘柄が値上がりした。一方で朝鮮半島情勢の緊迫化にともない地政学的リスクが広く意識され、上値を抑えた。

 香港・マカオと広東省の一体的発展を目指す「粤港澳大湾区」発展計画をめぐる期待感から、関連する地場系銘柄が堅調。世栄兆業(002016.SZ)が7.61%高、塩田港(000088.SZ)が7.19%高、格力地産(600185.SS)が7.07%高、珠江実業(600684.SS)が3.83%高と買われた。空港セクターが物色され、上海エアポート(600009.SS)が5.64%高。大気汚染対策の政策強化を織り込まれ、環境保護関連の銘柄が上昇。偉明環保(603568.SS)と清新環境(002573.SZ)がストップ高、高能時代環境(603588.SS)が4.40%高、菲達環保(600526.SS)が3.21%高。

 一方で引き締め気味の金融政策や当局の規制強化の動きを受け、銀行セクターが軟調。華夏銀行(600015.SS)が1.44%安、中信銀行'A'(601998.SS)が0.89%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.82%安に沈み、指数の重しになった。また、朝鮮半島情勢を受けて足元上昇した軍需株の一角に利益確定売りが目立った。中航直昇機(600038.SS)が2.40%安、船舶重工(601989.SS)が1.51%安、中船防務'A'(600685.SS)が0.72%安。

 なお、上海B株市場は約5割の銘柄が下落。特に純粋B株がさえず、指数の足を引っ張った。上海匯麗建材(900939.SS)が2.00%安、黄石東貝電器(900956.SS)が1.32%安、恒天凱馬(900953.SS)が0.78%安で、下落率1~3位。一方、深センB株では値上がり・値下がり数が拮抗。すでに1-3月期の大幅増益見通しを明らかにしている山東晨鳴紙業'B'(200488.SZ)は0.86%高と堅調だった。(中国部・畦田)

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