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【4月12日の香港市場】
2017.04.12 17:49
主要指数は反発した。ハンセン指数は前日比0.93％高の2万4313.50ポイント、H株指数は0.41％高の1万208.31ポイントと、いずれも5営業日ぶりに上昇。レッドチップ指数は3日ぶりに反発し、0.86％高の4014.17ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約6％減少し、概算で718億3900万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は、上海経由が6億4800万元、深セン経由が2億3700万元だった。
シリアと北朝鮮情勢の不透明感から地政学的リスクが引き続き意識され、本日の香港株市場も神経質な地合いが続いた。ハンセン、H株の両指数は寄り付きから小安くもみ合う展開。低迷するA株市場が重しになった。レッドチップ指数は前場半ばに上げに転じると、その後は小幅高で推移。もっとも、A株市場の大引け後は本土系銘柄を中心に買いが入り、主要指数は上げ幅を拡大。いずれも反発して取引を終えた。
香港の新行政長官に当選した林鄭氏が前日に北京を訪問し、習近平国家主席、李克強首相と相次いで会談。この中で香港・マカオと広東省の一体的発展を目指す「粤港澳大湾区発展計画」を年内に策定する方針が伝わり、地場系銘柄の一角が買われた。香港の大手デベロッパーである長江地産（01113.HK）が1.76％高、九龍倉集団（00004.HK）が1.58％高、恒隆地産（00101.HK）が0.97％高。マカオのカジノ大手である澳門博彩控股（00880.HK）が3.04％高、サンズチャイナ（01928.HK）が1.35％高、銀河娯楽（00027.HK）が1.04％高。
また、広東省スワトー市の港湾会社の買収計画を発表した招商局港口（00144.HK）がハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となる2.45％高となった。広東省関連ではコンテナ世界最大手の中国国際コンテナ（02039.HK）が3.68％高。交通インフラを運営する広東粤運交通（03399.HK）も11.31％高と買い進まれた。このほか、本土系銀行株が買い戻され、中国工商銀行（01398.HK）が1.00％高、中国銀行（03988.HK）が0.54％高。
一方で「雄安新区」構想のテーマ株の一角に利益確定売りがみられ、天津創業環保（01065.HK）が2.54％安、北京北辰実業（00588.HK）が1.27％安、北京金隅（02009.HK）が1.08％安。また、地政学的リスクの高まりから、香港航空大手の国泰航空（00293.HK）が0.54％安とさえない。金属相場の調整懸念から、中信資源控股（01205.HK）が2.88％安、中国アルミ（02600.HK）が0.75％安など、非鉄金属株も低調だった。（中国部・畦田）
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