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【4月12日の中国本土市場】
2017.04.12 17:14
主要指数は深センB株のほかは、いずれも反落。上海市場はそろって反落し、上海総合指数が前日比0.46%安の3273.83ポイント、B株指数が0.09%安の343.87ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が反落し、0.64%安の1万587.31ポイント。B株指数は小幅に続伸し、0.07%高の1158.73ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約8%減少し、概算で6533億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は本日も売り越しとなり、売越額は3億9800万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は2億200万元の買い越しだった。
本日の上海市場は、朝鮮半島情勢の緊迫化を背景に、手控えムードが強かった。北朝鮮に接した中国人民解放軍の北部戦区を中心に、2万5000人の兵力が第4級戦闘準備態勢(最も低い戦闘準備態勢。外国の大規模軍事行動が中国に影響を及ぼす想定で発令される)に入ったという情報も流れ、投資家心理が悪化した。上海総合指数は低く寄り付き、その後もマイナス圏で推移。後場の終盤で下げ幅を広げ、本日の安値を付けたが、取引終了間際にやや戻した。上海市場と深セン市場のいずれも全体の6割半の銘柄が下落した。
香港・マカオを含む珠江デルタの都市群をカバーする「粤港澳大湾区」について、発展計画を年内に策定すると李克強首相が発言し、その関連銘柄が買われた。上海A株市場では格力地産(600185.SS)、香江HD(600162.SS)、珠江実業(600684.SS)がストップ高。深センA株市場でも広東塔牌(002233.SZ)、塩田港(000088.SZ)、深セン天健(000090.SZ)がストップ高となった。
新たな投資テーマが出たことで、「雄安新区」の関連銘柄の一角が利益確定売りに押された。上海A株市場では、万通地産【売付のみ】(600246.SS)、中材国際(600970.SS)、中材節能(603126.SS)、天津港(600717.SS)、凌雲工業【売付のみ】(600480.SS)がストップ安。また、昨日までストップ高が続いていた華夏幸福基業(600340.SS)は、1.09%高にとどまった。その一方で北京キャピタル(600008.SS)、唐山港(601000.SS)、北京金隅'A'(601992.SS)は本日もストップ高となり、「雄安新区」の関連銘柄は明暗が分かれた。深センA株市場では冀東水泥【売付のみ】(000401.SZ)、巨力索具【売付のみ】(002342.SZ)が本日もストップ高だったが、河鋼(000709.SZ)は2.92%高にとどまった。
上海B株市場は全体の6割半の銘柄が下落。こうしたなか「雄安新区」や「粤港澳大湾区」など、国家的な地域開発をめぐる政策が相次いでいることから、浦東新区の関連銘柄などに思惑買いが入った。上海臨港(900928.SS)が上昇率1位の2.50%高だったほか、上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)が1.02%高、上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が0.74%高、上海外高橋集団(900912.SS)が0.40%高となり、上昇率3~5位に並んだ。深センB株市場は上昇銘柄の方がやや多かった。「粤港澳大湾区」の発展計画を好感し、深セン地場系銘柄の上昇が目立った。(中国部・千原)
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