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【4月11日の香港市場】

2017.04.11 18:10

 主要指数は続落した。ハンセン指数は前日比0.71%安の2万4088.46ポイント、H株指数は0.85%安の1万165.98ポイントと、いずれも4日続落。レッドチップ指数は続落し、0.91%安の3979.86ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約18%増加し、概算で768億800万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が9億6000万元、深セン経由が2億5300万元だった。

 前日のニューヨークWTI原油先物が今年最長となる5日続伸となったことを支えに、本日の香港株市場では主要指数が小高く寄り付いた。もっとも、シリアと北朝鮮をめぐる地政学的リスクが引き続き重しになり、主要指数はすぐにマイナス圏に転落。その後は安値圏でのもみ合いが続いた。ハンセン指数は2万4000ポイント割れ寸前まで下落した場面もみられた。レッドチップ指数の終値は今月初めて4000ポイントの大台を割り込んだ。

 天然ガス事業を展開する崑崙能源(00135.HK)が4.52%安と利益確定売りに押され、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。大手投資銀行による目標株価引き下げなどが嫌気された。同社の親会社である石油大手の中国石油天然気(00857.HK)も1.55%安。原油の先高感という好材料よりも、中東情勢の緊迫化などが嫌気された。中国石油化工(00386.HK)が1.08%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.05%安に沈み、三大石油株が全体の地合いも悪くした。

 また、中国人民銀行(中央銀行)が本日も公開市場操作を通じた資金供給を見送ったことから、本土系金融株が軟調。中国銀河証券(06881.HK)が1.51%安、中国工商銀行(01398.HK)が1.38%安、中国建設銀行(00939.HK)が1.11%安、中国人寿保険(02628.HK)が1.07%安と低迷した。また、「雄安新区」構想のテーマ株に利益確定売りがみられ、北京建設(00925.HK)が6.73%安、北京城建設計発展(01599.HK)が3.68%安、北京金隅(02009.HK)が3.15%安。

 一方で地政学的リスクを背景に金相場の先高感が広がり、招金砿業(01818.HK)が2.29%高、紫金砿業(02899.HK)が1.69%高など、金鉱株が上昇。さらに数少ない軍需関連株である中船防務(00317.HK)が1.38%高と堅調だった。航空機メーカーの中国航空科技工業(02357.HK)は航空ハイテク産業の強化を狙った投資計画を材料に2.53%高。製紙大手の山東晨鳴紙業'H'(01812.HK)は1-3月期の好業績見通しを支えに、1.11%高となった。(中国部・畦田)

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