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【4月11日の中国本土市場】

2017.04.11 17:00

 主要指数はそろって反発。上海市場は上海総合指数が前日比0.59%高の3288.96ポイント、B株指数が0.01%高の344.20ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.49%高の1万655.79ポイント、B株指数が0.38%高の1157.86ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約14%増加し、概算で7102億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)が6億3400万元の売り越しに転じた一方、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は2億7100万元の買い越しだった。

 上海総合指数は方向感を欠く展開。小安く寄り付いたものの、朝方は小幅高に戻したが、前場の中盤で再び下げに転じた。後場の序盤で本日の安値を付けると、その後は買いが優勢。終盤で上げに転じ、本日の高値付近で引けた。上海市場と深セン市場のいずれも全体の6割の銘柄が上昇した。両市場合計の売買代金は、昨年11月14日以来、約5カ月ぶりに7000億元を上回った。

 「雄安新区」との関連が見込まれる銘柄が、本日も大幅高。上海A株市場では北京キャピタル(600008.SS)、天津創業環保'A'(600874.SS)、華夏幸福基業(600340.SS)、北京金隅'A'(601992.SS)、唐山港(601000.SS)などがストップ高。深センA株市場では建投能源(000600.SZ)、巨力索具【売付のみ】(002342.SZ)、河鋼(000709.SZ)、冀東水泥【売付のみ】(000401.SZ)などがストップ高となった。

 軍事関連株も堅調で、中航重機(600765.SS)、中航動力(600893.SS)、際華グループ(601718.SS)、凌雲工業【売付のみ】(600480.SS)などがストップ高だったほか、中国船舶動力(600482.SS)が7.36%高、成発航空科技(600391.SS)が6.92%高、中船防務'A'(600685.SS)が6.29%高。軍需企業の混合所有制改革、国産空母計画に加え、米軍が空母や駆逐艦を朝鮮半島近海に派遣し、半島情勢が緊迫化していることが材料視された。地政学リスクの高まりを背景に、西部黄金(601069.SS)が5.51%高など、金関連の銘柄も買われた。一方、時価総額の大きな銀行株や石油株は総じて軟調だった。

 B株市場は上海と深センのいずれも全体の5割あまりの銘柄が上昇した。(中国部・千原)

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