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【4月10日の香港市場】
2017.04.10 18:04
主要指数は小幅に下落した。ハンセン指数は前営業日比0.02%安の2万4262.18ポイント、H株指数は0.19%安の1万253.79ポイントと、いずれも3日続落。レッドチップ指数は反落し、0.48%安の4016.58ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約27%縮小し、概算で651億400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が17億1000万元、深セン経由が3億5000万元だった。
先週末の米国市場ではシリア情勢の緊迫化を背景に原油相場の先高感も強まった。ダウ平均は下落したものの、注目の米中首脳会談が大きな波乱もなく無事通過したことで、下げ幅はわずかだった。外部環境は概ね堅調だったことから、これを支えに週明けの香港株市場では主要指数が小高くスタート。もっとも、その後はシリアに加えて不安定な北朝鮮の情勢も重しになり、地政学的リスクが投資家心理に影響した。主要指数は後場に入ると低迷し、そのまま大引け。一方でレッドチップ指数が4000ポイントをかろうじて維持するなど、下げ幅は限られた。
混合所有制改革(民間資本の導入)をテーマに先週買われた通信大手の中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)に利益確定売りが目立ち、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる3.64%安。パソコン最大手の聯想集団(00992.HK)も調整し、同2位の2.77%安に沈んだ。原油相場は上昇したものの、不透明な中東情勢による投資リスクが織り込まれ、中国石油化工(00386.HK)が1.06%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.52%安など、石油株が軟調。また、油井採掘設備の山東墨龍石油機械(00568.HK)は法令違反の可能性や業績悪化を受けて、20.11%安と売り込まれた。アナリストが来年の販売台数の“ゼロ成長”を予想したことから、自動車セクターがさえない。吉利汽車(00175.HK)が4.89%安、ブリリアンスチャイナ(01114.HK)が4.76%安、広州汽車(02238.HK)が4.56%安だった。
一方で電力セクターが好調。国家発展改革委員会が電力体制改革の加速を各地方政府に指示したことを受け、大唐国際発電(00991.HK)が4.23%高、華電国際電力(01071.HK)が2.14%高、華能国際電力(00902.HK)が1.69%高、華潤電力控股(00836.HK)が1.40%高だった。また、「雄安新区」構想が引き続き材料視され、京津冀地区(北京、天津、河北省)の地場系銘柄の一角が上昇。中国城市軌道(01522.HK)が14.70%高、秦皇島港(03369.HK)が8.03%高、北京金隅(02009.HK)が3.47%高、北京京客隆(00814.HK)が2.66%高と買われた。(中国部・畦田)
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