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【4月7日の中国本土市場】
2017.04.07 17:05
主要指数は上海B株を除いて小幅に上昇した。上海市場は上海総合指数が前日比0.17%高の3286.61ポイントと4日連続で上昇。B株指数は0.0005%安の344.99ポイントと、わずかに続落した。また、深セン市場は深セン成分指数が0.12%高の1万669.48ポイント、B株指数が0.06%高の1155.09ポイントで、いずれも4日続伸。両市場の売買代金は前日比で約2%増加し、概算で5663億元。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は再び買い越しに転じ、買越額は7000万元。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は引き続き買いの方が多く、買越額は5億7700万元だった。
週末の上海総合指数は前場で前日終値を挟んだ一進一退が続き、後場で3300ポイントを試したものの、跳ね返されるかたちで、最終的に小幅高で引けた。2日間にわたる米中首脳会談が始まり、結果を見極めたいとの思惑が上値の重さにつながった。米軍のシリア軍基地へのミサイル攻撃で地政学的リスクも意識されると、本土市場全体では約1700の銘柄が値下がり。一方で値上がりは約1200銘柄だった。引き続き「雄安新区」構想が好材料視されたほか、今月後半に発表ピークを迎える上場企業の17.1-3月期決算を織り込む買いもみられた。
「雄安新区」をテーマに、本日も京津冀地区(北京、天津、河北省)の地場系銘柄が動意付いた。北京キャピタル(600008.SS)や華夏幸福基業(600340.SS)、河鋼(000709.SZ)、建投能源(000600.SZ)、天保基建(000965.SZ)、北京金隅'A'(601992.SS)などがストップ高。地場系銘柄は不動産、建設、鉄鋼以外のセクターも買われ、排煙処理設備の清新環境(002573.SZ)が7.92%高、IT企業の同方(600100.SS)が7.04%高。また、地政学的リスクの高まりにより金相場の先高感が強まり、西部黄金(601069.SS)がストップ高、中金ゴールド(600489.SS)が5.22%高、赤峰黄金(600988.SS)が4.44%高と、金鉱株が堅調だった。
一方で京津冀以外の地区に本拠を置くインフラ建設関連の銘柄は利益確定の動きがみられた。祁連山セメント(600720.SS)が2.92%安、中信重工機械(601608.SS)が2.46%安、安徽海螺水泥'A'(600585.SS)が2.12%安、馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)が2.01%安。また、地政学的リスクの上昇を受け、中遠海運特種運輸(600428.SS)が2.35%安、中遠海運控股'A'(601919.SS)が1.79%安など、海運大手がさえない。
なお、B株市場はまちまち。上海B株は値上がり・値下がり数が同数だった。外需関連株の一角がさえず、上海三毛企業(900922.SS)が下落率1位の1.06%安、港湾機械世界大手の上海振華重工(900947.SS)が同3位の0.93%安で、指数の足を引っ張った。深センB株では北京市に本拠を置く京東方科技(200725.SZ)が1.06%高と買われ、指数の上昇に貢献した。(中国部・畦田)
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