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【4月6日の中国本土市場】

2017.04.06 17:20

 主要指数は上海B株を除き、小幅に3日続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比0.32%高の3281.00ポイント。一方でB株指数は0.08%安の344.99ポイントに沈み、小幅ながらも3日ぶりに調整した。また、深セン市場は深セン成分指数が0.27%高の1万656.17ポイント、B株指数が0.17%高の1154.37ポイント。両市場の売買代金は前日比で約4%減少し、概算で5531億元。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は1700万元の売り越しに転じた。一方で「深股通」(香港経由の深センA株投資)は引き続き買いの方が多く、買越額は1億6600万元だった。

 本土市場は膠着感が鮮明な地合いに終始。値上がり銘柄数は値下がりをやや上回る程度だった。上海総合指数は狭いレンジでもみ合い、最終的に小幅高で大引け。3300ポイント回復を視野に入れた。中国政府が発表した「雄安新区」設立の構想が昨日に続いて刺激材料になり、関連するテーマ株が続伸。また、親会社の混合所有制改革(民間資本の導入)をめぐり中国聯合網絡通信(600050.SS)が昨日から売買停止になったことを受け、国有企業改革への期待感も支援材料になった。もっとも、上海総合指数の3300ポイント回復が意識されたことで高値警戒感も燻る状況。こうしたなか、中国人民銀行(中央銀行)の公開市場操作(オペ)による資金供給の見送り、北朝鮮によるミサイル発射などが悪材料視され、利益確定売りも目立った。また、トランプ大統領と習近平国家主席による初めての米中首脳会談を控え、様子見ムードもみられた。

 引き続き「雄安新区」を手がかりに、北京、天津の両直轄市、河北省の地場系銘柄が急騰。特に不動産、建設、建材などのセクターは動意付き、北京キャピタル(600008.SS)や華夏幸福基業(600340.SS)、北新建材(000786.SZ)、津濱発展(000897.SZ)など、多くの関連銘柄が昨日に続いてストップ高で大引け。京津冀地区(北京、天津、河北省)以外でも建設株が引き続き物色され、中国建築(601668.SS)が5.90%高、中国中鉄'A'(601390.SS)が5.32%高、葛洲ハ(600068.SS)が4.36%高。また、7カ所の自由貿易区が今月から発足したことを受け、港湾・海運セクターが続伸した。塩田港(000088.SZ)がストップ高、寧波港(601018.SS)が3.05%高、中遠海運特種運輸(600428.SS)が2.00%高、中遠海運控股'A'(601919.SS)が0.82%高。

 他方、中央銀行の引き締め姿勢が嫌気され、北京銀行(601169.SS)が1.10%安、中国光大銀行'A'(601818.SS)が0.72%安、華夏銀行(600015.SS)が0.61%安と、銀行セクターが反落。環境当局による大気汚染対策の強化を受け、需要減少が織り込まれて石炭株に利益確定売りが出た。神華能源'A'(601088.SS)が0.93%安、大同煤業(601001.SS)が0.78%安。

 なお、B株市場も一進一退の地合いが続き、値下がり数の方がやや多かった。上海B株では石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が0.61%安と反落し、指数の足を引っ張った。(中国部・畦田)

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