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【4月5日の香港市場】

2017.04.05 18:17

 祝日明けの香港市場は、主要指数がいずれも続伸。ハンセン指数は前営業日比0.57%高の2万4400.80ポイント、H株指数は0.49%高の1万365.32ポイント、レッドチップ指数は0.40%高の4021.84ポイントだった。メインボードの売買代金は清明節の前日に比べ約64%増加し、概算で1025億3700万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)の買越額は、上海経由が15億400万元、深セン経由が6億3300万元だった。

 ニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに反発。トランプ大統領が金融規制の緩和やインフラ投資について発言し、これが手がかりとなった。外部環境の好転を背景に、本日の香港市場は主要指数が高く寄り付いた。こうしたなかダウ平均先物が上げ幅を縮めたことを嫌気し、香港の主要指数は前場の終盤でそろって下げに転じた。その後は軟調な値動きが続いたが、ダウ平均先物が持ち直したうえ、上海総合指数が高値引けしたこともあり、香港の主要指数も後場の終盤で上げに転じた。メインボードの売買代金は2週ぶりに1000億HKドルを上回った。清明節連休が明け、本土マネーが香港市場に流入し、「港股通」の売買代金はメインボード全体の約12.6%に上った。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く買われた。3月のマカオのカジノ収益が市場予想を上回ったことが意識され、サンズチャイナ(01928.HK)が上昇率3位の2.63%高だったほか、銀河娯楽(00027.HK)が0.93%高。清明節前日の上昇率1位だった崑崙能源(00135.HK)が続伸し、本日は1.94%高だった。

 一方、蒙牛乳業(02319.HK)は1.77%安となり、2日連続の下落率1位。コスト高を予想するアナリストが、投資判断をアンダーパフォームに据え置いたことが引き続き売り材料となった。また、清明節前日は上昇率3位だった中銀香港(02388.HK)が反落し、本日は下落率3位の0.92%安だった。

 そのほかでは、「雄安新区」の関連銘柄が引き続き買われた。中国宏泰産業市鎮発展(06166.HK)が6.85%高。中国中材(01893.HK)は親会社の再編計画も追い風となり、10.00%高だった。また、清明節の前日に34.67%高となった北京金隅(02009.HK)は続伸し、本日は10.57%高。朝方は20.68%高まで急騰したものの、株価の割高感と不動産事業の先行き不透明感を指摘するアナリストが投資判断と目標株価を引き下げ、上げ幅を大きく縮める結果となった。

 「雄安新区」についてUBSは、今後20年間の固定資産投資は4兆元規模に達し、セメント、鉄鋼、鉄道、交通などの需要を喚起すると予想。深セン経済特区や上海浦東新区の経験から、域内総生産(GDP)は20年以内に2兆元に達すると見込んでいる。セメントや鉄鋼の価格は長期的に上昇が続き、環境規制も強化されることで、老朽化設備が淘汰されると予測。域内の経済の持続的な発展は、港湾株や不動産株にも恩恵が及ぶとしている。(中国部・千原)

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