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【4月5日の中国本土市場】

2017.04.05 17:02

 主要指数は大幅に続伸。上海市場は上海総合指数が前営業日比1.48%高の3270.30ポイント、B株指数が2.33%高の345.30ポイントだった。深セン市場でも深セン成分指数が1.90%高の1万627.13ポイント、B株指数が1.19%高の1152.35ポイント。両市場の売買代金は先週末に比べ約24%増加し、概算で5763億元。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は7億6500万元、「深股通」(香港経由の深センA株投資)は10億7000万元の買い越しだった。

 清明節連休明けの本土市場は約8割半の銘柄が上昇。上海総合指数は前場で上げ幅を広げると、後場もジリ高となり、そのまま高値引けした。休み中に中国政府が発表した「雄安新区」設立の構想が好感され、政策期待が地合いを大きく改善。先週末に一旦ピークを迎えた上場企業の16.12期決算を買い材料とする動きもみられた。さらに17.1-3月期での好業績を予想する企業も投資家の注目を集め、ファンダメンタルズに基づく買いも活発化した。

 京津冀地区(北京、天津、河北省)の一体的発展という国家戦略の実現に向け、政府は河北省保定市の郊外にある三つの県に国家級経済特区の「雄安新区」を新設する構想を発表。これが刺激材料となり、北京、天津、河北省の地場系銘柄に買いが殺到した。特に不動産、建設、建材などのセクターは動意付き、北京キャピタル(600008.SS)や北京金隅'A'(601992.SS)、北京首都開発(600376.SS)、華夏幸福基業(600340.SS)、北新建材(000786.SZ)、津濱発展(000897.SZ)など、多くの関連銘柄がストップ高で大引け。「雄安新区」設立による物流拡大の恩恵を織り込み、港湾株の天津港(600717.SS)と唐山港(601000.SS)もストップ高。また、全国展開する大手も買い進まれ、インフラ建設の設備サプライヤーである中鉄工業(600528.SS)が8.51%高、建設大手の中国電建(601669.SS)が7.68%高、鞍鋼'A'(000898.SZ)が4.34%高だった。

 一方で業績不振銘柄の一角が軟調。16.12期で赤字に転落した新疆城建【売付のみ】(600545.SS)は3.76%安に沈んだ。上海家化聯合(600315.SS)は大幅減益に後退し、0.99%安。遼寧省の港湾会社である錦州港務'A'【売付のみ】(600190.SS)は業績悪化の決算内容に加え、「雄安新区」設立による地盤沈下なども警戒されて3.01%安だった。

 B株市場もA株に連れ高し、値下がりは1銘柄にとどまった。上海B株では石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が2.97%高と堅調で、指数の上昇に寄与した。深センB株では「雄安新区」関連の地場系銘柄が上昇。河北省に本拠を置く東旭光電科技(200413.SZ)が3.77%高と買い進まれた。(中国部・畦田)

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