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【4月3日の香港市場】

2017.04.03 18:24

 主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前営業日比0.62%高の2万4261.48ポイント、H株指数は0.39%高の1万314.52ポイントと、いずれも3日ぶりに反発。レッドチップ指数は4日ぶりに反発し、1.71%高の4005.78ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約15%減少し、概算で624億6600万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は中国本土の清明節連休にともない停止。今月5日の再開を予定している。

 先週末のニューヨーク市場はダウ平均が反落したが、本日の香港市場は先週後半の調整から自律反発し、主要指数は堅調に推移した。ただ、本土が清明節連休ということもあり、商いは低調。メインボードの売買代金は4日ぶりに700億HKドルを下回った。

 ハンセン指数の構成銘柄では、崑崙能源(00135.HK)が上昇率1位の7.36%高。今年もガスパイプラインのシティゲート価格の引き下げが予想されるなかでも、中核利益の大幅増が期待できるとアナリストが評価。業績予想と目標株価を引き上げ、これが材料視された。中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)は民間資本を誘致する混合所有制改革への期待感から、上昇率2位の4.42%高。上昇率3位は中銀香港(02388.HK)の2.04%高。昨年下期の利ザヤ拡大傾向に基づき、アナリストが向こう2年間にわたり資金利益の伸びが続くと予想したうえで、目標株価を引き上げたことが材料視された。

 マカオのカジノ収益が3月は前年同月比18.1%増となり、大方の予想を上回った。これを受けてカジノ株は高く寄り付いたが、利益確定売りに押され、銀河娯楽(00027.HK)は1.05%高で取引を終了。サンズチャイナ(01928.HK)も高く寄り付いたが、前日比変わらずで大引けとなった。

 一方、蒙牛乳業(02319.HK)が反落し、下落率1位の2.23%安。コスト高を予想するアナリストが、投資判断をアンダーパフォームに据え置いたことが嫌気された。中国銀行(03988.HK)は下落率3位の1.55%安。16年12月本決算の純利益が予想を下回ったとして、アナリストが目標株価を引き下げたことが売り材料となった。また、先ごろ発表した16年12月本決算が大幅減益だった中国石油天然気(00857.HK)は続落し、本日は0.17%安だった。

 そのほかでは建材株や建設株が大幅高。北京市や天津市から130キロメートルあまり離れた河北省保定市に、「雄安新区」を建設すると中国共産党中央と国務院が決定し、これが材料となった。雄安新区は深セン経済特区と上海浦東新区に続く全国的な意義を有する新区になる見込みで、北京市の非首都機能を分散することが期待されるという。初期段階での面積は約100平方キロメートルで、最終的には約2000平方キロメートルまで拡大する方針。

 これを好感し、北京市を地盤とする建材メーカーの北京金隅(02009.HK)が34.67%高。河北省でガス事業を手がける新天緑色能源(00956.HK)が12.00%高。京津冀地区(北京、天津、河北省)で事業展開する中国宏泰産業市鎮発展(06166.HK)が11.46%高。また、天津発展(00882.HK)が8.58%高、中国建材(03323.HK)が7.40%高だった。

 個別の材料があった銘柄では、中国匯源果汁(01886.HK)が7.81%高。自社株買いを発表し、これが材料視された。爪哇控股(00251.HK)は事業再編計画を発表し、10.20%高だった。(中国部・千原)

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