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【2月7日の中国本土市場】
2017.02.07 17:19
主要指数はA株が小反落、B株は小幅に続伸。上海市場は上海総合指数が前日比0.12％安の3153.08ポイント、B株指数は0.01％高の337.63ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.22％安の1万55.56ポイント、B株指数が0.05％高の1099.66ポイント。両市場の売買代金は先週末比で約7％増加し、概算で3512億元だった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は11億1700万元、「深股通」（香港経由の深センA株投資）は6億6900万元の買い越しだった。
本土市場は神経質な地合いが続き、最終的に約5割の銘柄が値下がり。値上がり数は4割弱にとどまった。上海総合指数は前場の中盤からマイナス圏での小動きに終始した。中国人民銀行（中央銀行）が本日も資金供給の公開市場操作を見送り、実質的な資金吸収を継続。これにより金融引き締めへの警戒感が広がり、全体の地合いを重くした。一方でA株市場への年金マネー流入の観測や企業業績への期待感などが下値を支え、指数の下げ幅は小幅にとどまった。
将来の更なる引き締めへの警戒感から金融セクターが概ね低迷した。交通銀行'A'（601328.SS）が0.50％安、中国銀行'A'（601988.SS）が0.28％安、中国建設銀行'A'（601939.SS）が0.17％安など、大型銀行株が小安く大引け。足元の原油高や人民元安による業績悪化が警戒され、吉祥航空（603885.SS）が0.74％安、海南航空'A'（600221.SS）が0.30％安と、一部の航空株が低迷。航空設備メーカーがさえず、中航飛機（000768.SZ）が2.95％安、中航航空電子（600372.SS）が2.64％安、成発航空科技（600391.SS）が1.54％安、航天科技（000901.SZ）が1.37％安。
一方で建材セクターに買いが入った。天山水泥【売付のみ】（000877.SZ）がストップ高で大引けし、祁連山セメント（600720.SS）が4.91％高、寧夏建材【売付のみ】（600449.SS）が3.57％高、北京金隅'A'（601992.SS）が1.39％高。また、自動車セクターも引き続き堅調。江鈴自動車'A'（000550.SZ）が3.92％高、国機汽車（600335.SS）が1.63％高、BYD'A'（002594.SZ）が1.37％高だった。長城汽車'A'（601633.SS）は増収増益となった16年12月本決算（速報）や、今年1月の輸出販売の拡大などが評価され、2.08％高で大引け。
B株市場はA株に連れ安し、値下がり銘柄の方が多かった。上海B株では上海金橋輸出加工区開発（900911.SS）が0.69％安、上海大名城（900940.SS）が0.51％安など、不動産セクターが軟調。一方で石炭大手の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が0.60％高と堅調で、指数の上昇に貢献した。また、深センB株ではワイン大手の張裕葡萄酒（200869.SZ）が下落率1位の1.48％安に低迷対照的に自動車大手の江鈴自動車（200550.SZ）が上昇率2位の1.71％高で引け、指数の上昇に寄与した。（中国部・畦田）
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