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【2月3日の中国本土市場】

2017.02.03 17:37

 春節(旧正月)連休明けの本土市場は、主要指数がそろって下落した。上海市場は上海総合指数が6営業日ぶりに反落し、前営業日比0.60%安の3140.17ポイント。B株指数は続落し、0.55%安の336.62ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3営業日ぶりに反落し、0.46%安の1万4.84ポイント。B株指数は6営業日ぶりに反落し、1.47%安の1098.09ポイントだった。両市場の売買代金は連休前最終日に比べ約11%減少し、概算で2401億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は6億8800万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は7億1600万元だった。

 春節連休明けの上海総合指数は小高く寄り付いたものの、ザラ場に入ると下げに転じた。前場の終盤まで下げ幅を拡大。その後は後場の中盤まで下げ幅を縮めたが、再び売りに押され、本日の安値付近で取引を終了した。上海市場と深セン市場はいずれも全体の6割の銘柄が下落した。連休は明けたものの、明日が土曜日ということもあり、売買代金は低水準にとどまった。

 連休中も米国のトランプ大統領が大統領令を連発。中東アフリカ7カ国からの入国制限措置をめぐる混乱もあり、中国本土でも投資家の手控えムードが広がった。海外情勢の不確実性が増すなか、中国人民銀行(中央銀行)が本日実施した国債買いオペの利回りが上昇。常備貸出ファシリティー(SLF)の金利も引き上げられた、これが“事実上の利上げ”と受けとめられ、幅広い銘柄が売られた。本日発表された1月の財新中国製造業PMIが市場予想を下回ったことも、投資家心理に影響した。

 上海A株市場ではSLFの金利上昇などが嫌気され、銀行株が軟調。四大国有銀行株では中国建設銀行'A'(601939.SS)が1.04%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.93%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.86%安、中国銀行'A'(601988.SS)が0.83%安だった。二大石油株もそろって軟調。イランが実施した弾道ミサイルの発射実験をトランプ大統領が非難し、地政学的リスクが高まった影響で、金相場が上昇。これを受け、本土市場でも産金株が買われた。軍需関連株も堅調で、中船防務'A'(600685.SS)が1.60%高だった。

 富豪として知られる明天ホールディングスの肖建華氏が、中国本土の公安当局によって香港で身柄を拘束されたという情報が連休中に流れた。肖氏はすでに中国本土に身柄を移されたもよう。これを受け、明天ホールディングス系の銘柄が売られた。

 上海B株市場と深センB株市場はいずれも下落銘柄が全体の8割に上った。(中国部・千原)

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