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【1月11日の香港市場】
2017.01.11 18:08
主要指数はいずれも上昇。ハンセン指数は5日続伸し、前日比0.83％高の2万2935.35ポイント。H株指数は続伸し、0.72％高の9733.90ポイント。レッドチップ指数は3日続伸し、0.83％高の3721.62ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約12％増加し、概算で697億9700万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）の買越額は、上海経由が4億700万元、深セン経由が4億2600万元だった。
ニューヨーク市場はダウ平均が小幅に続落。原油安を背景に資源株が売られた。その一方で出遅れていたハイテク株に買いが入り、ナスダック総合株価指数は4日連続で過去最高値を更新した。こうしたなか外国為替市場では香港ドル安が一服したうえ、香港ドル短期金利（HIBOR）の上昇も沈静化。香港からのマネー流出に対する懸念がさらに後退し、本日の香港市場は金利に敏感な香港系不動産株などに買いが入った。ハンセン指数は前場にかけて上げ幅を広げ、後場も安定的に推移。本日の高値圏で引けた。メインボードの売買代金も700億HKドル近くに膨らんだ。
ハンセン指数の構成銘柄では短期金利の低下を好感し、香港系不動産株の上昇が目立った。信和置業（00083.HK）が3.22％高、新世界発展（00017.HK）が2.87％高と続伸し、上昇率1～2位に並んだ。本土系の不動産株も大手機関投資家の推奨を受け、華潤置地（01109.HK）が1.83％高、中国海外発展（00688.HK）が1.81％高だった。消費関連株も続伸し、昨日の上昇率1位だった百麗国際（01880.HK）が、本日は同3位の2.80％高だった。
幅広い銘柄が買われるなか、中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）が1.86％安となり、2日連続で下落率1位。石油株の一角が売られ、中国石油化工（00386.HK）が0.50％安、中国石油天然気（00857.HK）が0.16％安だった。
そのほかでは鉄鋼株の上昇が目立ち、鞍鋼（00347.HK）が6.80％高、馬鞍山鋼鉄（00323.HK）が6.27％高。鉄スクラップ由来の製品を今年6月末までに排除するよう業界団体が指示したほか、基準を満たさない製鉄所の建設停止を河北省が命じたことが買い材料となった。
自動車株も堅調。長城汽車（02333.HK）が1.97％高、広州汽車（02238.HK）が1.95％高、ブリリアンスチャイナ（01114.HK）が1.80％高、東風汽車集団（00489.HK）が0.77％高だった。12月の乗用車販売台数が前年同月比で17.1％増となったことや、上海市が新エネルギー自動車の購入補助金策を近く発表することが材料視された。（中国部・千原）
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