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中富資源、資本・債務再編を計画
2015.12.17 10:48
中富資源（00274.HK）は16日、同社の経営再建や同社株の売買再開を目的に、大規模な資本・債務再編の計画を発表した。株式の額面を0.005HKドルに引き下げることを通じて減資を実施し、4億9735万3813HKドルを捻出。さらに21億176万5000HKドルに上る資本剰余金を全額取り崩し、減資での捻出分も加えて累積損失の削減を図る。
また、減資後の株式2株を1株（額面0.01HKドル）とする株式併合を実施した後、減資・併合後の株式1株につき新株2株を割り当てる株主割当増資（オープン・オファー）を実施する計画。日本人を含む海外株主は規制があるため増資に応じることはできない。1株あたりの割当価格は0.03HKドル。これにより約1億5710万HKドル（諸費用を除く）を調達する見込みで、転換社債（CB）の繰上償還や採掘事業の設備投資、運転資金などに充てるという。
同社は資本再編の完了後、債務再編にも着手する計画。具体的には負債のうち4億8295万6646HKドルに上る債務の元本と5506万1833HKドルの未払利息について、債権者に新株96億9202万2458株（一連の再編完了後の発行済み株数の55.24％）と5341万7356HKドルのCB（5億3417万3560株（同3.04％）の普通株に転換可能）を割り当てる。今回の再編は同社債務の大半を対象とするものであり、財務体質の改善に大幅に寄与すると説明。資本・債務再編が完了すれば、同社株の売買再開条件をクリアできる見通しを示している。予定スケジュールはあらためて開示するという。
なお、株主割当増資の割当価格である0.03HKドルは2011年6月28日の終値0.174HKドル（株式併合による調整済み）を82.76％下回る水準。また、債務株式化の発行価格とCBの転換価格はいずれも0.05HKドルで、同日の終値から71.26％ディスカウントされている。一連の再編が完了後（CB未行使）、実質支配者の龍小波・主席の持ち株比率は63.15％に上昇する見込み。また、龍主席以外の債権者の持ち株比率は合計24.10％に達する見込みという。
同社株は2011年6月29日から売買停止となっている。
【出所】香港証取サイト上の公告(2015/12/16)
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