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【12月9日の香港市場】
2015.12.09 17:52
主要指数は5日続落。ハンセン指数は前日比0.46%安の2万1803.76ポイント、H株指数は1.05%安の9558.76ポイント、レッドチップ指数は0.06%安の4083.81ポイントだった。メインボードの売買代金は概算で659億8600万HKドルにとどまり、前日比で約14%減少。「港股通」(上海経由の香港株投資)は10億2800万元の買い越しだった。
前日の米国株市場は原油相場の急落や中国の弱い貿易統計などが嫌気され、ダウ平均が続落した。世界的なリスクオフが継続するなか、本日の香港市場も引き続き売りに押される展開。また、中国の国家統計局が本日発表した11月の物価統計は概ね予想範囲内に収まったものの、生産者物価指数(PPI)は依然としてマイナスが続いており、投資家心理を抑えた。ハンセン、H株の両指数は軟調な値動きに終始。もっとも、A株市場が自律反発に転じたことが支えになり、昨日に比べれば下げ幅は縮まった。また、レッドチップ指数は主力銘柄の一角が反発し、指数も上げに転じる場面がみられた。
香港交易所(00388.HK)が2.60%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。前日のリストラ報道に加え、足元の売買代金の伸び悩みも織り込まれた。同じ金融セクターのHSBC(00005.HK)は役員退職金の削減報道が伝わり、0.98%安。本土系金融株も資金流出の警戒感などから値下がりが目立ち、太平洋保険(02601.HK)が4.37%安、広発証券(01776.HK)が1.93%安、中国人民保険集団(01339.HK)が1.78%安、中国工商銀行(01398.HK)が1.72%安など。一方で中国銀河証券(06881.HK)は11月の経営成績(単体)が良好だったことから、1.60%高と買われた。
また、米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控えて香港系不動産株が軟調。米国で利上げが実施された場合の悪影響が警戒され、九龍建業(00034.HK)が2.38%安、新世界発展(00017.HK)が1.90%安、恒基地産(00012.HK)が1.67%安。また、低下が続くPPIが嫌気され、本土系の工業セクターが総じてさえない。上海電気(02727.HK)は前日まで急騰した反動もあり、8.16%安。個別では金属プラント大手の中国冶金科工(01618.HK)が16.08%安に沈んだ。売買停止中の相場低迷が織り込まれたほか、親会社が戦略再編で同じ国有大手の中国五砿集団の傘下に入ることが、売り材料になった。
一方で中国五砿集団の傘下にある五砿建設(00230.HK)と五砿資源(01208.HK)には思惑買いが入り、それぞれ8.75%高、4.02%高。また、石油大手の一角を占める中国海洋石油(00883.HK)が1.44%高と自律反発し、指数の下げ幅を縮めた。また、さらなる金融緩和や住宅ローン減税などの観測から、華潤置地(01109.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる2.30%高、中国海外発展(00688.HK)が1.12%高など、本土系不動産株が堅調だった。また、政府が「汽車下郷」(農民による自動車購入の促進策)の再開を検討中と伝わり、東風汽車集団(00489.HK)が5.65%高、長城汽車(02333.HK)が5.62%高など、自動車株が好調だった。(中国部・畦田)
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