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【11月17日の中国本土市場】
2015.11.17 16:48
主要指数は上海B株を除いて小幅に反落。上海市場は上海総合指数が前日比0.05%安の3604.79ポイント、A株指数が0.06%安の3775.03ポイントだった。一方でB株指数は小幅に11日続伸し、0.15%高の378.29ポイント。深セン市場はA株指数が0.88%安の2334.81ポイント、B株指数は0.08%安の1196.83ポイントと、いずれも反落した。両市場の売買代金は前日比で4割も増加。概算で1兆2724億元に達した。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は3億1200万元の売り越しとなった。
前場の上海総合指数は上げ幅を広げる展開。G20首脳会談の場で習近平・国家主席が7%前後の成長に自信を示したことや、今月末にも見込まれるIMF(国際通貨基金)による人民元の特別引出権(SDR)通貨への採用などが投資家心理を強気に傾けた。証券セクターを買い戻す動きが広がり、指数は前場の中盤で3600ポイント台後半まで達し、本日の高値を付けた。もっとも、その後は上値が重く、徐々に上げ幅を縮小。最終的に3600ポイントは維持したが、小幅ながらもマイナス圏に沈んで引けた。弱い経済指標に加え、IPO(新規公開)の再開や高レバレッジ取引に対する引き締め、パリでの同時多発テロ事件を受けた地政学的リスクなどへの警戒感が重しになった。
両市場全体では3割の銘柄が上昇。再編観測から、中航直昇機(600038.SS)が5.17%高、中航動力(600893.SS)が3.96%高、中航重機(600765.SS)が1.30%高と、航空宇宙関連の大型国有企業傘下の銘柄が買われた。また、廃棄物処理業などに従事する瀚藍環境(600323.SS)はガス事業やごみ焼却発電事業の強化策が好感され、売買再開の初日をストップ高で終えた。前日に取引を再開した包頭北方創業(600967.SS)は親会社からの資産買収計画を手がかりに、ストップ高と急騰。また、政府による業界支援策の思惑から、不動産株の一角が買われた。一方でIT関連株の多くが利益確定売りに見舞われた。信雅達システム(600571.SS)が5.46%安、恒生電子(600570.SS)が4.71%安、中国ソフト(600536.SS)が4.66%安。中国セメント大手の経営破たんの余波が警戒され、巣東セメント(600318.SS)が4.32%安、北京金隅'A'(601992.SS)が1.04%安など、セメント株の一角が売られた。自動車セクターも全般的にさえず、福田汽車(600166.SS)が3.15%安、広州汽車'A'(601238.SS)が2.73%安。
B株市場は売り買いが交錯。上海B株では値上がり・値下がり数が拮抗した。観光セクターが上昇し、上海錦江国際トラベル(900929.SS)が2.79%高、黄山旅行開発(900942.SS)が1.68%高、上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が1.27%高。対照的に通信設備株の東方通信(900941.SS)は利益確定売りから2.67%安と反落した。深センB株は値上がり数の方が多かったが、いずれも小幅高にとどまった。一方で大型株の長安汽車(200625.SZ)が1.96%安。仏山照明(200541.SZ)も株主集団訴訟で一部敗訴したことが影響し、下落率1位の3.10%安に沈んだ。指数も最終的に小幅安で引けている。(中国部・畦田)
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