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【11月13日の香港市場】
2015.11.13 18:21
主要指数はいずれも急反落した。ハンセン指数は前日比2.15％安の2万2396.14ポイント、H株指数は2.18％安の1万181.47ポイント、レッドチップ指数は1.38％安の4112.15ポイント。メインボードの売買代金は前日比で4％増加し、概算で827億2600万HKドル。「港股通」（上海経由の香港株投資）は本日も買い越しとなり、買越額は6億6600万元に増加した。
米連邦準備制度理事会（FRB）の複数の要人が来月の利上げに積極的な姿勢を示した。これにより利上げ観測がさらに強まると、中国の低調な経済指標も追い打ちをかけ、前日の米国株市場ではダウ平均が急落した。外部環境が再び大きく悪化し、週末の香港市場は売り一色の様相。主要指数は大きく下げて寄り付くと、大引けまで安値圏でもみ合った。ハンセン指数は500ポイント近くも急落し、今月の上げ幅をすべて吐き出した。H株指数も1万ポイントの大台割れが警戒された。
ニューヨークWTI原油先物が米国での在庫増加を受けて大幅に続落。これに引っ張られ、石油・ガス、石炭などのエネルギー・資源株に売りが目立った。中国石油化工（00386.HK）が4.84％安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1位。中国海洋石油（00883.HK）が4.14％安、中国石油天然気（00857.HK）が4.04％安と三大石油株が下落し、全体の地合いを冷やした。また、電力セクターがきつい下げ。発電最大手の華能国際電力（00902.HK）が明らかにした第三者割当増資の計画はネガティブサプライズとして受け取られ、7.66％安と急落。華電国際電力（01071.HK）が7.31％安、華潤電力控股（00836.HK）が4.32％安など、ほかの電力株にも売りが波及した。
さらに米国の利上げによる悪影響が警戒され、香港地場系銘柄が幅広いセクターで下落。特にデベロッパーへの影響が懸念され、信和置業（00083.HK）が4.20％安、新鴻基地産（00016.HK）が2.22％安と売られた。また、香港地場系の宝飾品大手は業績低迷が嫌気され、減益見通しの六福集団（00590.HK）が4.70％安。ライバルの周大福珠宝（01929.HK）もすでに大幅減益の見通しを明らかにしており、2.75％安とさえない。
一方で中国を代表するエレクトロニクス企業の聯想集団（00992.HK）が連騰。7.53％高で昨日に続いて急伸した。大手投資銀行が引き続き買い推奨を維持したことが好感された。また、今回の「双十一」（11月11日、ネット通販の一大セール日）を通じ、投資家は膨大な物流需要にあらためて注目。大手の中国外運（00598.HK）に買いが膨らみ、6.03％の逆行高となった。（中国部・畦田）
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