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【11月9日の香港市場】
2015.11.09 17:55
主要指数はそろって小幅続落。H株指数は0.46%安の1万506.41ポイント、レッドチップ指数は1.01%安の4172.26ポイントだった。また、ハンセン指数は3営業日連続で下落し、0.61%安の2万2726.77ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約1割増加し、概算で795億3900万HKドルだった。「港股通」(上海経由の香港株投資)は6億5000万元の買い越しだった。
先週末に発表された10月の米雇用統計は市場予想を大きく上回る内容。これにより来月の利上げ観測が一段と高まった。一方で前日に発表された中国の貿易統計は輸出入ともに下振れし、国内景気の減速感がさらに強まった。こうした内外の環境を受け、週明けの香港市場は概ね神経質な地合い。A株市場の上昇を追い風に、ハンセン指数は前場で上げに転じたが、後場は小幅安で低迷。レッドチップ指数は終日マイナス圏に沈んだ。
米国の利上げによる香港経済への影響を警戒し、香港地場系銘柄の多くがさえない。特に不動産株は軟調で、九龍倉集団(00004.HK)が3.37%安、長江地産(01113.HK)が2.84%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、3位、新鴻基地産(00016.HK)が2.09%安。また、本土系通信株は再編観測から先週上昇した分、本日は利益確定売りが目立ち、中国電信(00728.HK)が2.39%安、中国移動(00941.HK)が2.25%安、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が2.07%安。中国の市場予想を上回る輸出低迷が嫌気され、貿易関連株の一角が値下がりした。招商局国際(00144.HK)が3.07%安で、下落率2位。また、TCL多媒体(01070.HK)が5.08%安、瑞声科技(02018.HK)が1.79%安、TCL通訊(02618.HK)が0.34%安など。個別では香港の清掃業者である宝聯控股(08201.HK)が9.67%安。時価を大きく下回る価格の株主割当増資の計画を明らかにし、これが嫌気された。
一方、中国当局がA株IPO(新規公開)の年内再開の方針を発表。これを受け、証券株が続伸した。広発証券(01776.HK)が2.54%高、華泰証券(06886.HK)が1.86%高、海通証券(06837.HK)が1.62%高。また、歴史的な中台首脳会談が成功裏に終わったことを手がかりに、台湾系の銘柄が堅調だった。食品大手の統一企業中国(00220.HK)は1-9月期の大幅増益も好感され、5.15%高。ライバルの康師傅(00322.HK)は2.18%高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位だった。EMS大手の富智康集団(02038.HK)も0.83%高。また、個別では本日上場した中国の大手投資銀行である中金公司(03908.HK)が好スタートを切った。公募価格を6%上回り寄り付くと、その後も堅調に推移。公募価格比7.39%高で初日の取引を終えた。(中国部・畦田)
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