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【10月22日の中国本土市場】
2015.10.22 17:44
主要指数はいずれも反発した。上海市場は上海総合指数が前日比1.44％高の3368.73ポイント、A株指数が1.44％高の3528.23ポイント、B株指数が3.21％高の343.31ポイント。深セン市場はA株指数が3.71％高の2049.39ポイント、B株指数が1.80％高の1139.85ポイント。両市場の売買代金は前日比で2割以上の減少。1兆元の大台を割り、概算で8932億元だった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は12億6800万元の売り越しだった。
前日の急反落の流れを引きずり、上海総合指数は総じて軟調な値動き。3300ポイントを下値にもみ合い、後場初めには同ポイントを大きく割り込んだ。もっとも、その後は大きく切り返す展開。まもなく上げに転じると、大引けまで一本調子で上昇。3300ポイント台後半で大引けし、前日急落した分の5割弱を取り戻した。中国人民銀行（中央銀行）が中期流動性ファシリティー（MLF）を通じて1000億元を超える資金を供給。さらに習近平・国家主席の訪英でまとまった巨額の商談の詳細が明らかになり、好材料視された。加えて、国有航空2社の合併観測が浮上し、国有企業再編の思惑買いが増加。大引けにかけて幅広い銘柄が買い戻され、両市場の値上がり数は2400に迫った。
合併観測が浮上した中国国際航空'A'（601111.SS）と中国南方航空'A'（600029.SS）がいずれもストップ高。国有企業改革の思惑買いが各セクターに広がり、特に航空宇宙分野が動意付いた。中航重機（600765.SS）と成発航空科技（600391.SS）がストップ高、中航動力（600893.SS）が7.81％高。次期5カ年計画に「健康中国」の概念が書き入れられ、医療・ヘルスケア産業への支援策が強まるとの見通しが広がった。これを受け、健康元薬業（600380.SS）や九州通医薬（600998.SS）がストップ高など、関連銘柄が物色された。このほか、国務院が上海自由貿易区の為替・資本取引規制を緩和。これを手がかりに上海地場系の金融・貿易・不動産株などが上昇した。上海錦江国際実業投資'A'（600650.SS）がストップ高、上海金橋輸出加工区開発'A'（600639.SS）が7.66％高など。一方で中国鉄建'A'（601186.SS）が1.11％安、中国中車'A'（601766.SS）が1.08％安など、交通インフラ建設株が利益確定売りに押された。銀行・石油株も全般的にさえず、上海総合指数の足をやや引っ張った。
B株市場は急反発。上海B株は全面高になり、深センB株も値下がりはわずか1銘柄だった。上海B株ではA株に連れ高し、物流株の上海錦江国際実業投資（900914.SS）が9.38％高。前日に売買再開したデベロッパーの上海市北高新（900902.SS）も、ストップ％高と連騰した。深センB株は地場系の中小型株が急伸。深セン深宝実業（200019.SZ）と深セン中恒華発（200020.SZ）がストップ高となった。一方で港湾株の深セン赤湾港航（2000022）は重大事項の中止が嫌気され、ストップ安に沈んだ。（中国部・畦田）
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