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【6月1日の香港市場】
2015.06.01 17:55
主要指数はいずれも4日ぶりに反発。ハンセン指数は前営業日比0.63%高の2万7597.16ポイント、H株指数は1.38%高の1万4299.45ポイント、レッドチップ指数は1.00%高の5228.15ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べ約20%減少し、概算で1648億4200万HKドル。「港股通」(上海市場からの香港株投資)は13億1400万元の買い越しだった。
先週末のニューヨーク市場は、米実質国内総生産(GDP)改定値の下方修正などを受け、景気先行きへの警戒感が高まり、ダウ平均が続落。ギリシャ債務問題をめぐる不透明感も、投資家心理に影響した。外部環境の低迷を背景に、本日の香港の主要指数は小安く寄り付いたが、すぐに上げに転じた。5月のCFLP製造業PMIは50.2で、前月に比べ0.1ポイント上昇したが、市場予想をわずかに下回った。HSBC中国製造業PMI(確定値)は、4月と5月の速報値をやや上回った。こうしたなか先週は大きく調整した上海総合指数が朝方から上げ幅を広げる展開。これを好感し、香港市場でも中国本土系の銘柄を中心に買われ、主要指数は堅調に推移した。
ハンセン指数の構成銘柄では、華潤電力控股(00836.HK)が上昇率3位の3.48%高。大型国有電力会社の合併が国務院に承認されたとのニュースを受け、業界再編の期待から電力株が全体的に買われており、これに連れ高した。本土系の不動産株がそろって上昇し、中国海外発展(00688.HK)が2.66%高、華潤置業(01109.HK)が1.59%高。上海銀行間貸出金利(SHIBOR)の低下や利下げ期待に加え、海外の個人による住宅購入の制限が撤廃されるとの情報が流れ、これも追い風となった。神華能源(01088.HK)は本日から石炭を値上げすると伝わり、1.99%高だった。
一方、5月のマカオのカジノ収益は前年同月比で37.1%減少。これを嫌気してカジノ株が売られ、銀河娯楽(00027.HK)が下落率1位の4.44%安、サンズチャイナ(01928.HK)が同2位の3.67%安だった。原油相場の反発を受け、国泰航空(00293.HK)が1.40%安。米景況感の悪化を嫌気し、利豊(00494.HK)が1.33%安。ギリシャ債務問題を背景に、英国に本社を置くHSBC(00005.HK)が0.40%安となり、ハンセン指数の重荷となった。
そのほかの銘柄では、親会社の合併を材料に、中国電力国際発展(02380.HK)が12.94%高。そのほかの電力株も総じて堅調。瑞東集団(00376.HK)は151.66%高。アリババ・グループの馬雲(ジャック・マー)主席の投資会社が支配株主となると伝わり、これが大きな買い材料となった。そのほかのアリババ関連株も買われ、阿里巴巴影業(01060.HK)が8.70%高だった。本日上場した華泰証券(06886.HK)は、公募価格に比べ初値が3.83%高、終値が4.83%高だった。(中国部・千原)
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