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【6月1日の中国本土市場】
2015.06.01 17:08
主要指数はいずれも急伸。上海市場は上海総合指数が前営業日比4.70％高の4828.73ポイント、A株指数が4.70％高の5056.18ポイントと、3営業日ぶりに上昇した。B株指数は続伸し、5.52％高の521.89ポイント。深セン市場はそろって続伸し、A株指数が4.79％高の3062.76ポイント、B株指数が3.11％高の1590.18ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べて約5％減少。概算で1兆7643億元だった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は19億3400万元の買い越しだった。
週明けの本土市場は約8割の銘柄が値上がりした。上海総合指数は小高く寄り付くと、その後は順調に上げ幅を拡大。4800ポイント台を回復し、高値引けした。先週後半の急落に関して、国営新華社通信は長期的なブル相場には有利と伝えた。さらに発表された5月のCFLP製造業PMIが前月実績に比べて若干ながらも改善。多額のファンドマネーの流入が期待できることもあり、投資家心理が大きく改善した。
大型の金融株が反発し、指数の上昇をけん引。交通銀行'A'（601328.SS）がストップ高、海通証券'A'（600837.SS）が5.35％高、浦東発展銀行（600000.SS）が5.22％高、中国建設銀行'A'（601939.SS）が5.02％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が3.97％高など、主だった銘柄が買い戻された。中韓FTA協定の正式調印のニュースを受け、海運・港湾株や韓国と地理的に近い地域の地場系銘柄などが上昇。営口ポート（600317.SS）、福田汽車（600166.SS）、日照港（600017.SS）、大連港'A'（601880.SS）などがストップ高となった。足元で業況改善の兆しが出ていることから、石炭株が急伸。北京昊華エナジー（601101.SS）、大有エナジー（600403.SS）、神華能源'A'（601088.SS）などがストップ高で引けた。さらに電力大手と原発専業大手による経営統合が正式に実現。これが刺激材料となり、東方電気'A'（600875.SS）が7.28％高、上海電気'A'（601727.SS）が6.87％高など、原発関連の銘柄が動意付いた。
B株市場はA株に連れ高。全面高で取引を終えた。上海市場はB株改革の思惑から、純粋B株や上海市政府系の銘柄などが上昇。上海凌雲実業（900957.SS）、黄石東貝電器（900956.SS）、江蘇新城不動産（900950.SS）、上海錦江国際トラベル（900929.SS）などがストップ高。深センB株でも純粋B株が急騰し、重慶建設摩托車（200054.SZ）、アモイ燦坤実業（200512.SZ）、南京普天通信（200468.SZ）がストップ高となった。（中国部・畦田）
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