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【4月22日の中国本土市場】
2015.04.22 17:28
主要指数はいずれも大幅に続伸した。上海市場は上海総合指数が前日比2.44％高の4398.49ポイント、A株指数が2.44％高の4608.74ポイント、B株指数が2.89％高の399.07ポイント。深セン市場はA株指数が2.74％高の2336.86ポイント、B株指数が1.15％高の1354.84ポイント。両市場の売買代金は前日比で約15％増加。概算で1兆6286億元に達し、史上2番目の大商いとなった。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は約8億3500万元の買い越しだった。
本土市場はほぼ全面高の様相。前場の上海総合指数は順調に上げ幅を広げると、後場も堅調に推移。終値は4400ポイントをわずかに下回ったが、約7年1カ月ぶりの高値で引けた。中国政府の高官が企業年金の長期マネーの資本市場への流入を奨励すると発言。証券当局の幹部もRQFII（人民元適格海外機関投資家）を利用した台湾の機関投資家によるA株投資の容認や、「深港通」（深セン・香港ストック・コネクト）の導入準備の加速などに言及した。さらに、先週のA株口座の新規開設数が過去最高を更新。こうした材料が新規マネー流入の期待感を高めた。加えて、中国共産党機関紙「人民日報」系のメディアが今後の株式市場について、強気の見通しを表明。これも投資家心理を刺激し、大半のセクターが買い進まれた。
足元の大相場を好感し、金融セクターが上昇。海通証券'A'（600837.SS）がストップ高、中信証券'A'（600030.SS）が7.81％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が6.03％高など、特に証券・保険株に買いが膨らんだ。また、中国とパキスタンの両国で締結された大型の投融資計画が好感され、電力、電力設備株が上昇。東方電気'A'（600875.SS）、上海電気'A'（601727.SS）、華電国際電力'A'（600027.SS）がストップ高となった。また、販売価格の下落、在庫増加、業績不振などで長らく低迷していた資源・素材などのセクターが幅広く物色された。五砿発展（600058.SS）がストップ高で引けたほか、盛屯砿業（600711.SS）が8.58％高、洛陽玻璃'A'（600876.SS）が8.13％高、重慶鋼鉄'A'（601005.SS）が3.17％高。一方で鉄道設備の両大手である中国北車'A'（601299.SS）と中国南車'A'（601766.SS）は引き続き利食い売りに押され、それぞれ5.79％安、4.96％安となった。
B株市場もA株に連れ高。上海B株は全面高となり、深センB株の値下がりもわずか3銘柄だった。上海B株では不動産関連の銘柄が好調で、金山開発建設（900916.SS）と上海大名城（900940.SS）がストップ高、上海市北高新（900902.SS）が6.64％高、上海金橋輸出加工区開発 （900911.SS）が3.84％高。深センB株では大幅増益の1－3月期決算を明らかにした家電大手の無錫小天鵝（200418.SZ）が急伸し、上昇率2位の8.10％高となった。（中国部・畦田）
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