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【12月17日の香港市場】

2014.12.17 18:03

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は5日続落し、前日比0.37%安の2万2585.84ポイント。H株指数は5日ぶりに反発し、1.19%高の1万1269.43ポイント。レッドチップ指数は3日続落し、0.90%安の4184.08ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べ約18%増加し、概算で1077億8800万HKドルに上った。「港股通」(上海市場から香港市場への注文)による売買代金は前日に比べ減少し、ネットで約3億3100万元だった。

 前日のニューヨーク市場はダウ平均が3日続落した。大幅な原油安やルーブル安にともなう投資家心理の悪化が持続。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表前ということもあり、買い手控えムードも強かった。一方、本日の香港市場は時価総額の大きな本土系の銀行株や石油株に買いが集まり、H株指数は堅調に推移。ただ、香港系やその他の本土系銘柄が軟調で、ハンセン指数とレッドチップ指数は総じて軟調だった。メインボードの売買代金は5日ぶりに1000億HKドルを超えた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系銀行株が上昇率の上位に入った。交通銀行(03328.HK)が上昇率1位の3.54%高、中国銀行(03988.HK)が同2位の2.72%高だったほか、中国工商銀行(01398.HK)が同4位の1.91%高、中国建設銀行(00939.HK)が同6位の1.50%高。「商業銀行法」が改正されるとの報道が流れ、預貸比率の規制が緩和されるという内容が伝わり、これを好感した。規制緩和で融資が伸び、業績改善につながるとの思惑が、銀行株の買いにつながった。原油相場の反発を好感し、本土系石油株が反発。中国石油天然気(00857.HK)が上昇率3位の2.35%高、中国石油化工(00386.HK)が0.84%高、中国海洋石油(00883.HK)が0.71%高。本土系通信株も堅調だった。一方、マカオのカジノ株が大幅安。銀河娯楽(00027.HK)が8.19%安、サンズチャイナ(01928.HK)が6.18%安となり、下落率1~2位に並んだ。公安当局がマカオでの「銀聯カード」の使用記録を管理するとの憶測が広がり、これが嫌気されたもようだ。

 そのほかの銘柄では、国泰君安国際(01788.HK)が7.62%安。香港の汚職取締機関が同社を家宅捜索し、投資家心理が悪化した。豪特保健(06880.HK)は本土の民営企業が筆頭株主となり、直近時価を上回る提示価格で公開買付(TOB)が実施されると発表。提示価格に近付くかたちで、5.75%高となった。吉利汽車(00175.HK)は16.98%安。輸出の落ち込みやルーブル安が原因で14年12月本決算が大幅減益となる見通しを明らかにし、これが売り材料となった。中国鉄建(01186.HK)はA株増資を材料に5.19%高。李寧(02331.HK)は増資を嫌気し、8.10%安に沈んだ。(中国部・千原)

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