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【12月17日の中国本土市場】

2014.12.17 17:43

 主要指数は上海A株を除いて下落した。上海市場では上海総合指数が前日比1.30%高の3061.01ポイント、A株指数が1.31%高の3206.90ポイントと、4営業日連続で上昇した。一方でB株指数は6営業日ぶりに下落し、0.78%安の287.84ポイント。深セン市場でもA株指数が0.70%安の1560.33ポイントと、同じく6日ぶりに反落した。B株指数も0.44%安の1017.16ポイントと、4日続落。両市場の売買代金は前日比で約15%増加し、概算で8900億元の大商い。一方で「滬股通」(香港市場から上海市場への注文)の買付限度額の消化率は約5%に低下した。

 ロシアが大幅な利上げに踏み切ったにもかかわらず、ルーブル安は止まらない状況。ロシアをはじめとした産油国経済の先行き不透明感が一層強まり、世界的なリスクオフとなった。本日の本土市場もこうした外部環境の悪化が嫌気され、海外マネーが流出したもよう。利食い売りに押され、約7割の銘柄が値下がりした。世界的な商品相場の下落を受け、ヤン州煤業'A'(600188.SS)が3.86%安、新華竜モリブデン(603399.SS)が3.55%安、広晟有色金属(600259.SS)が3.08%安など、資源・エネルギー・素材株が総じて軟調。企業業績への警戒感が強まり、業績不振のST銘柄なども売られた。

 一方で、上海総合指数は大型株に支えられ、前場は前日終値付近で底堅く推移。後場で乱高下となったが、大引けにかけて上げ幅を広げ、年初来の高値を更新した。預貸比率規制の緩和観測が流れ、浦東発展銀行(600000.SS)など主だった銀行株が急騰。証券会社へのリスク管理規制の緩和観測も伝わり、中信証券'A'(600030.SS)がストップ高となるなど、証券株が急伸した。

 B株市場は外部環境の悪化を受け、約7割の銘柄が下落。上海B株ではエネルギー株の山西省国新能源(900913.SS)が6.64%安で、下落率1位に沈んだ。ST銘柄が全般的にさえず、*ST中国紡織機械(900906.SS)が4.48%安、*ST上海三毛企業(900922.SS)が2.42%安、*ST大化集団大連化工(900951.SS)が0.68%安。こうしたなか、天津自由貿易区の期待感を背景に天津海運(900938.SS)が反発。押し目買いが入り、上昇率3位の1.68%高となった。

 深センB株では酒造株がまもなく到来する年末年始商戦への不安感から軟調。張裕葡萄酒(200869.SZ)が下落率1位の4.01%安、安徽古井貢酒(200596.SZ)が同4位の2.35%安で、指数の足を引っ張った。一方で電力改革や燃料コスト軽減を織り込み、電力株が上昇。南山電力(200037.SZ)が上昇率1位の4.79%高、広東電力(200539.SZ)が同3位の1.85%高と買われた。(中国部・畦田)

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