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【12月9日の香港市場】
2014.12.09 18:34
主要指数はいずれも急落。ハンセン指数は前日比2.33%安の2万3485.83ポイント、H株指数は4.55%安の1万1372.45ポイントと、4営業日ぶりに反落した。レッドチップ指数は3日続落し、2.08%安の4335.70ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べて約17%増加し、概算では1441億8700万HKドルと今年2番目の大商いになった。「港股通」(上海市場から香港市場への注文)による売買代金はネットで約7億6300万元だった。
香港市場は売り一色の様相。欧州の景気減速が警戒されて前日の欧米株市場が下落するなど、外部環境が悪化した。さらに本日のA株市場が暴落したことで一気にリスクオフに傾き、主要指数は後場で大きく崩れた。ハンセン指数の下げ幅は560ポイントを超え、ここ1週間の上昇分を一気に喪失。H株指数は下落幅、下落率ともに今年最大となった。A株の急落については、人民元相場の急落、明日発表される中国の経済指標の下振れ懸念、株式市場の過熱感などが影響し、本土の個人投資家によるパニック売りが膨らんだもようだ。
A・H重複上場株に利食い売りが膨らんだ。前日に買い進まれた本土系金融株は一転してハンセン指数構成銘柄の下落率上位に並んだ。平安保険(02318.HK)が下落率1位の6.23%安、中国建設銀行(00939.HK)が同2位の5.46%安。中国工商銀行(01398.HK)が5.28%安、中国人寿保険(02628.HK)が4.92%安、交通銀行(03328.HK)が4.91%安で下落率4~6位。証券株の下げがきつく、中国銀河証券(06881.HK)が12.88%安、海通証券(06837.HK)が11.91%安、中信証券(06030.HK)が7.55%安。また、原油相場の60米ドル割れが現実味を帯びてきたことから、石油・エネルギー株が急落。崑崙能源(00135.HK)が5.31%安、中海油田服務(02883.HK)が4.94%安、中国海洋石油(00883.HK)が4.37%安など、主だった銘柄が売り込まれた。
地合いが極度に悪化し、ディフェンシブな公益インフラ株までも売られた。中滔環保集団(01363.HK)が6.34%安、中国水務(00855.HK)が2.16%安、北控水務(00371.HK)が1.70%安と、水道セクターが弱い。米国政府が中国製太陽光パネルへの課税を強化すると伝わり、保利協キン能源(03800.HK)が12.80%安、陽光能源(00757.HK)が7.81%安、コムテックソーラー(00712.HK)が5.94%安など、太陽光関連株が売られた。
こうしたなか、さらなる原油安を織り込み国泰航空(00293.HK)が1.74%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。また、不動産大手の華潤置地(01109.HK)は親会社からの資産買収を手がかりに1.01%の逆行高となった。建機株の中聯重科(01157.HK)は証券会社による買い推奨を受けて5.12%高としっかり。(中国部・畦田)
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