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信義ガラス、正美豊業に対する公開買付を発表
2014.11.07 11:16
信義ガラス（00868.HK）は7日、約29.17％出資している正美豊業（08135.HK）について、公開買付（TOB）を通じて株式を買い増しすると発表した。提示価格は1株あたり0.65HKドルで、2014年11月3日の終値1.22HKドルを約46.72％下回る。応募株の買取が実行されるには、信義ガラスがTOBを通じて50％以上の議決権を掌握することが必要という。
信義ガラスによると、今回のTOBは正美豊業に対する支配力の強化が目的。正美豊業は2014年に入ってから取引や業績が低迷。これを受け信義ガラスは業績やコーポレートガバナンス（企業統治）の改善を求めたが、正美豊業は消極的だった。このため株主総会を開催し、正美豊業の一部重役を解任し、信義ガラスから2人の董事（取締役）を送り込む予定と説明している。
また、正美豊業は2014年1－9月期決算が大幅な減益となる見通しを発表しているが、その一方で黒竜江省の不動産物件を買収する計画も明らかにしている。こうした不動産買収は株主の利益に合致しないだけではなく、適法性にも疑問があると指摘。また、この買収価格にともない正美豊業は大量の転換社債（CB）を中国本土の個人に向け発行する計画。これが行使されれば、正美豊業の支配権が異動する見込み。こうした状況から正美豊業の取締役改選を速やかに進める必要があるという。
今回の情報開示のため、信義ガラスの株式は2014年11月4日に売買停止となったが、2014年11月7日に取引を再開した。
【出所】香港証取サイト上の公告(2014/11/07)
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