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【11月6日の中国本土市場】

2014.11.06 17:55

 主要指数はA株が反発、B株が3日続落となった。上海市場は上海総合指数が前日比0.27%高の2425.86ポイント、A株指数が0.27%高の2540.08ポイントと、小幅ながらも反発。一方でB株指数は3日続落し、0.25%安の261.08ポイントだった。深セン市場ではA株指数が0.85%高の1425.89ポイントと反発。しかしB株指数は1.42%安の954.30ポイントと3日続落している。両市場の売買代金は前日比で約7%減少。概算で3550億元にとどまった。

 外部環境の改善を受け小高く寄り付いた上海総合指数だが、その後はマイナス圏で推移。前引け間際に2400ポイント割れを意識した。中国経済の減速懸念が燻るなか、週末から10月の経済指標の発表が始まることもあり、リスク回避の売りが先行。保険・銀行など金融セクターが調整した。しかし、徐々に買い戻しの動きが増え始めると、指数も後場半ばで再びプラス圏を回復。小幅ながらも反発して引けた。両市場全体で6割弱の銘柄が上昇。アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を控え、習近平・国家主席が「シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード」(一帯一路)構想の推進に強い意欲を示した。これを受け、新疆ウイグル自治区など内陸部の地場系銘柄が上昇。原発プロジェクトの加速を受け、電力・設備株などが物色された。

 上海B株は半分以上の銘柄が下落。電力・軍需など国有企業改革の関連から物色されていた銘柄に利益確定の売りがみられ、華電能源(900937.SS)が2.45%安、湖南天雁機械(900946.SS)が2.41%安で下落率1、2位。石炭市況の先行き不透明感から、内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が1.48%安と続落して指数の重しとなった。こうしたなか、観光事業を主力とする上海市政府傘下の企業グループ「錦江集団」の傘下企業が上昇。再編の思惑から、上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が2.62%高、上海錦江国際実業投資(900914.SS)が0.84%高、上海錦江国際トラベル(900929.SS)が0.73%高とそろって買われた。

 深センB株では9割の銘柄が値下がりした。無錫小天鵝(200418.SZ)が3.55%安、張裕葡萄酒(200869.SZ)が2.35%安、長安汽車(200625.SZ)が2.02%安、招商局地産控股(200024.SZ)が1.93%安、京東方科技(200725.SZ)が1.20%安など、主だった銘柄が軒並み下落している。値上がりは3銘柄のみ。深セン中国自転車(200017.SZ)が3.53%高で上昇率1位だった。(中国部・畦田)

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