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【11月5日の香港市場】
2014.11.05 18:06
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は3日続落し、前日比0.62%安の2万3695.62ポイント。H株指数は0.98%安の1万622.00ポイント、レッドチップ指数は1.20%安の4468.71ポイントと、いずれも反落した。メインボードの売買代金は前日に比べ約5%減少し、概算で671億5200万HKドルだった。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が小反発。ただ、欧州中央銀行(ECB)の理事会や米雇用統計の発表を控え、積極的な商いは限られ、方向感に乏しかった。様子見ムードが強いなか、香港市場の主要指数は前日終値付近で寄り付くと、朝方で下げ幅を広げ、その後も軟調な値動きに終始した。10月のHSBC中国サービス業PMIが前月比0.6ポイントダウンの52.9に落ち込んだことが嫌気された。また、中国の景気先行きに不透明感が漂うなか、海外の重要イベントや国内の経済統計発表を控え、投資家心理も慎重になっているもようだ。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られ、上昇したのは全体の2割だった。こうしたなかバルチック海運指数(BDI)がここ7カ月で最高の水準に達したことを受け、本土系の港湾株が続伸。昨日の上昇率1位だった中遠太平洋(01199.HK)が、本日は同2位の1.32%高。昨日の上昇率2位だった招商局国際(00144.HK)も0.39%高としっかり。アリババの好決算を受け、同セクターのテンセント(00700.HK)が連れ高し、1.05%高。リスク回避のインフラ買いが進み、電能実業(00006.HK)が1.20%高、中電控股(00002.HK)が0.60%高。原油安を好感し、国泰航空(00293.HK)が0.13%高。
一方、昨日に引き続きマカオの10月のカジノ収益が前年同月比で23.2%減少したことが嫌気され、マカオのカジノ株が下落率1~2位に並んだ。サンズチャイナ(01928.HK)が3.31%安、銀河娯楽(00027.HK)が2.95%安。原油安を嫌気し、中国海洋石油(00883.HK)が下落率4位の2.82%安と続落したほか、中国石油天然気(00857.HK)が同5位の2.50%安。本土系不動産株も大きく下げ、中国海外発展(00688.HK)が同3位の2.84%安、華潤置地(01109.HK)が1.61%安。昨日は堅調だった本土系の通信株や銀行株も反落した。
そのほかの銘柄では、中国外運(00598.HK)が12.85%安と急落し、売買を停止。前場の中盤では28%近く下落する場面もあった。倉庫に保管された銀行融資の担保物品をめぐる不正に絡んで、親会社の関係者が公安当局の取り調べを受けていると報道され、これが大きな売り材料となった。中国人民財産保険(02328.HK)は株主割当増資を嫌気し、2.53%安。その筆頭株主として約50億元を引き受ける中国人民保険集団(01339.HK)も1.76%安。また、第三者割当増資を計画している深セン国際(00152.HK)も4.99%安だった。(中国部・千原)
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