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【10月9日の中国本土市場】

2014.10.09 17:50

 主要指数は上海B株を除いて小幅高となった。上海市場は上海総合指数が前日比0.27%高の2389.37ポイント、A株指数が0.27%高の2501.47ポイントと、いずれも8営業日連続で上昇。一方でB株指数は0.56%安の266.54ポイントと続落した。深セン市場はA株指数が0.28%高の1416.37ポイントと5日続伸。B株指数も0.22%高の978.36ポイントと小幅に反発した。両市場の売買代金は前日比で15%増加。概算で4468億元に達し、今年2番目の大商いとなった。

 本土市場は値下がり銘柄の方が多く、上海総合指数も上値の重さが目立った。前日の米国市場の急反発を受けて外部環境が好転したことから、上海総合指数は前場半ばまで小高く推移したものの、調整圧力に抗しきれず下げに転じて前引け。昨日までに出揃った9月の中国の景況感指数が総じて振るわず、景気先行きの不透明感が燻った。盛り上がりに欠けた国慶節連休商戦を受けて、観光株などが続落。銀行・証券株なども反落し、指数の重しとなった。それでも、利益確定売りの一巡後は徐々に地合いが改善。上海総合指数は後場に入り下げ幅を縮めると、半ばにプラス圏を回復。もみ合いながらも小高く引けた。李克強首相が今年達成するべき6項目の政策目標を発表。その中には大型の環境保護プロジェクトを進めるとあり、環境関連株が上昇した。都市化推進の関連政策が出されるとの観測から、建築・建材株が堅調。このほか、非鉄・石炭、造船、製紙・パルプ株なども値上がりした。

 上海B株は9割弱の銘柄が値下がりした。上海大名城(900940.SS)はロックアップ解除を受けて下落したA株に連れ安となり、下落率1位の4.08%安。連休商戦の不振が引き続き警戒され、上海錦江国際酒店発展(900934.SS)が2.59%安、上海百聯集団(900923.SS)が2.32%安、老鳳祥(900905.SS)が1.41%安、上海錦江国際トラベル(900929.SS)が1.40%安と消費関連株がさえない。一方で内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が1.07%高と反発。石炭業界への過度な悲観論が後退するなかで買い戻され、大型株だけに指数の下げ幅を縮めた。

 深センB株の値下がり数は約4割半にとどまった。また、大型株が総じて堅調となり、指数上昇に寄与した。9月の自動車販売台数が8%増となったことを受け、江鈴自動車(200550.SZ)が0.36%高。2ケタ増となった長安汽車(200625.SZ)は0.62%高と買い戻された。アモイ燦坤実業(200512.SZ)が1.85%高、康佳集団(200016.SZ)が1.51%高、合肥美菱電器(200521.SZ)が0.37%高と、全般的に電子・電器株が堅調。対照的に海南省のデベロッパーである海南珠江控股(200505.SZ)が急落し、7.01%安で下落率1位に沈んだ。1-9月期で赤字が拡大する見通しを明らかにしており、リスク回避の売りが膨らんだ。(中国部・畦田)

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