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【8月11日の香港市場】

2014.08.11 18:02

 主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は4日ぶりに反発し、前営業日比1.29%高の2万4646.02ポイント。H株指数は1.89%高の1万1037.88ポイント、レッドチップ指数は1.60%高の4754.56ポイントと、いずれも5日ぶりに反発した。メインボードの売買代金は概算で657億800万HKドルにとどまり、先週末に比べ約9%減少した。

 先週末のニューヨーク市場はダウ平均が大幅反発。ウクライナ情勢の緊張緩和に前向きな姿勢をロシア高官が表明したたことで、投資家心理が改善。米国によるイラクへの限定的空爆も影響は限られるとの見方が多く、マーケットの反応は落ち着いていた。本日の香港市場は外部環境の好転に加え、先週の調整で過熱感が後退したことを受け、主要指数は高く寄り付いた。香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)に向けた準備が着々と進んでいるという報道が流れたほか、本土側の参加証券会社の数が当初報道の倍以上になるという情報も伝わり、本土系の銘柄を中心に幅広い銘柄が買われた。AH重複上場の銘柄や香港のみに上場する本土系大型株などに物色の矛先が向かった。主要指数はその後も堅調に推移し、本日の高値圏で取引を終了。H株指数の終値は4日ぶりに1万1000ポイントを回復した。ただ、週が明けたばかりということもあり、売買代金は3日ぶりに700億HKドルを割り込んだ。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く買われた。本土系不動産株の上昇が目立ち、華潤置地(01109.HK)が上昇率1位の5.70%高、中国海外発展(00688.HK)が同4位の3.11%高。広東省の深セン市で銀行が住宅ローン金利の引き下げに動いていると報道されたほか、隣の東莞市では住宅購入規制の緩和が実施されるという観測も浮上しており、こうした情報が買い材料となった。香港系不動産株も上昇。先週末の下落率1位だった恒基地産(00012.HK)が反発し、本日は上昇率2位の4.75%高。また、先週末の下落率2位だった長江実業(00001.HK)も、本日は2.71%高と反発した。香港の中古住宅価格指数が過去最高を更新したほか、長江実業の新築物件の売れ行きが好調なことが、買いを後押しした。14年6月中間決算を発表した九龍倉集団(00004.HK)は1.34%高。前場にかけて上げ幅を拡大したが、昼休みに発表された業績は32.13%減益で、後場に入ると上げ幅を縮小。ただ、減益の主因は一過性の利益が前年に比べ少なかったためであり、本業は堅調だったことから、売り圧力は限定的だった。一方、値下がりは3銘柄のみ。銀河娯楽(00027.HK)が下落率1位の1.00%安だった。

 このほかの銘柄では、14年6月中間決算で黒字転換したIGG(08002.HK)が急伸し、終値は29.62%高だった。同じセクターの銘柄も連れ高し、博雅互動(00434.HK)が10.54%高、雲遊控股(00484.HK)が5.15%高だった。(中国部・千原)

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