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【6月28日の中国本土市場】

2018.06.28 17:08

 主要指数はいずれも下落。上海市場はそろって4日続落し、上海総合指数が前日比0.93%安の2786.89ポイント、B株指数が0.03%安の287.96ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が続落し、1.05%安の9071.72ポイント。B株指数は4日続落し、0.70%安の1040.43ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約6%減少し、概算で3060億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は22億9900万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)は13億4300万元の売り越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米中通商摩擦への懸念を背景に、上海総合指数は節目の2800ポイントを割り込んで寄り付いた。ただ、中国企業による対米投資の制限をめぐり、既存の対米外国投資委員会(CFIUS)を活用するとの情報が流れ、強硬な追加制裁を見送ったとの見方が広がった。上海総合指数は上げに転じて前場を終了。だが、投資家の警戒感は強く、後場は序盤で下げに転じ、その後は下げ幅を拡大。本日の安値付近で終了した。終値は一昨年3月1日以来、約2年4カ月ぶりに2800ポイントを割り込んだ。

 上海市場と深セン市場のいずれも全体の7割の銘柄が下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は1.11%安となり、下落率は上海総合指数よりも大きかった。深セン市場では創業板の下げが控え目。創業板指数は0.16%安にとどまった。

 上海市場の主力セクターでは、銀行株がまちまち。ただ、時価総額の大きな四大国有銀行株はいずれも下落し、中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.28%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が2.07%安、中国銀行'A'(601988.SS)が1.65%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が1.16%安だった。保険株は総じて軟調。一方、原油相場の上昇を好感し、二大石油株はそろって堅調。中国石油天然気'A'(601857.SS)が2.66%高、中国石油化工'A'(600028.SS)が2.54%高だった。

 そのほかでは、証券株が堅調。方正証券(601901.SS)が6.48%高、中国銀河証券'A'(601881.SS)が2.46%高、西南証券【売付のみ】(600369.SS)が1.88%高、太平洋証券(601099.SS)が1.76%高だった。 上海B株市場は全体の5割半の銘柄が下落。深センB株市場の下落銘柄は全体の7割近くに上った。(中国部・千原)
 
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