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【3月25日の中国本土市場】

2019.03.25 17:45

 主要指数はいずれも3日ぶりに反落。上海市場は上海総合指数が前営業日比1.96%安の3043.03ポイント、B株指数が1.03%安の305.88ポイント。深セン市場は深セン成分指数が1.79%安の9701.69ポイント、B株指数が1.54%安の1022.41ポイントだった。両市場の売買代金は先週末に比べ約2%増加し、概算で8194億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は73億500万元の大幅な売り越しに転じた。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の売越額は30億8100万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。売越額の合計は100億元を超え、2015年7月以来の大きさだった。

 世界経済の減速懸念から海外市場が軒並み下落し、上海総合指数は寄り付きで1.46%下げた。その後は安値圏でもみ合う展開。海外投資家のリスクオフによる「滬股通」の売り拡大も悪材料となり、引けにかけて下げ幅を拡大した。上海・深センの両市場はいずれも7割の銘柄が下落した。なかでも、大型株が軟調で、大型株で構成される上証50指数は2.76%安。一方、中小企業板指数は1.29%安、創業板指数は1.47%安だった。

 主力セクターでは、保険株が軟調。旧正月以降の上昇局面で大幅に買われ、利益確定売りが出やすいなか、化学工場の爆発事故による保険金支払いの増加も懸念材料となった。特に新華人寿保険'A'(601336.SS)は47%増益の18年12月本決算も材料視されず、6.48%安となった。また、証券や銀行株など金融株は総じてさえなかった。

 一方、造船関連株が堅調。中国船舶工業集団と中国船舶重工集団の戦略的再編が計画通りに進行中との報道が手がかりとなった。中船科技(600072.SS)がストップ高、船舶重工(601989.SS)が9.21%高。また、ハイテク・イノベーション型企業向け株式市場「科創板」に関連するテーマ株も物色された。「科創板」への上場を申請した企業がすでに9社に上ったことが手がかりとなった。有研新材(600206.SS)、創維数字(000810.SZ)、TCL集団(000100.SZ)などがストップ高となった。

 上海・深センB株市場はいずれも全体の8割の銘柄が下落した。(投資調査部・李)
 
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