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【10月23日の香港市場】

2018.10.23 17:50

 主要指数はいずれも3日ぶりに反落。ハンセン指数は前日比3.08%安の2万5346.55ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.43%安の1万234.90ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約15%減少し、概算で971億7900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも売り越しに転じ、売越額は上海経由が2億3600万元、深セン経由が200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は金融株や石油株が重荷となり、ダウ平均が反落。こうしたなか、ハイテク株が買われ、ナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発した。本日の香港市場はダウ平均の下落や昨日の大幅高の反動を背景に、主要指数が低く寄り付いた。昨日は急騰した上海総合指数が軟調に推移すると、香港の主要指数も下げ幅を拡大。本日の安値付近で取引を終了した。本土の投資家のリスク許容度が低下し、商いも減少。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は、昨日の約14%から本日は約9%に縮小した。

 ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られた。なかでもマカオのカジノ株の下げが目立ち、銀河娯楽(00027.HK)が下落率1位の7.94%安だったほか、サンズチャイナ(01928.HK)が同5位の5.26%安。数年後に既存のカジノ経営権が期限を迎えることを受け、すでにマカオ政府が入札に向けた作業を進めていることが明らかとなり、業界再編にともなうリスクが意識されたもようだ。また、10月のカジノ収益が小幅増にとどまる見通しが広がるなか、習近平・国家主席が香港とマカオ・珠海を結ぶ橋の開通式に出席することから、カジノのVIP業務が落ち込む可能性が指摘され、これも悪材料視された。

 昨日まで2日連続で上昇率3位だった華潤置地(01109.HK)は反落し、本日は下落率2位の6.60%安。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)も反落し、4.60%安だった。本土系通信株では中国移動(00941.HK)が3.87%安。第四世代移動通信(4G)ユーザーの純増数が、9月は前月に比べ鈍化したことが嫌気された。中国聯通香港(00762.HK)は18年1-9月期決算が116.58%増益だったことが評価され、0.89%安にとどまった。(中国部・千原)
 
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