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【9月18日の香港市場】

2018.09.18 18:05

 主要指数はいずれも反発。ハンセン指数は前日比0.56%高の2万7084.66ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.90%高の1万556.98ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約34%増加し、概算で863億6600万HKドル。 「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が6億9500万元の買い越し。深セン経由の買越額は5億元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が5日ぶりに反落。総額2000億米ドルの対中追加関税への警戒感が重荷となった。米国は報道通りに総額2000億米ドルの対中追加関税を発表。上乗せ税率は年内こそ10%だが、来年からは25%に引き上げるという。これを受け、香港の主要指数は低く寄り付いた。ハンセン指数は前場にかけて軟調に推移。だが、後場の中盤で上げに転じると、節目の2万7000ポイントを抜き、本日の高値付近で取引を終了した。

 米国の対中追加関税の発表を受け、アク抜け感が広がった。貿易戦争が中国の経済成長に悪影響を及ぼすとの想定が、財政出動や金融緩和への期待に転化し、上海総合指数が後場で上げ幅を拡大。香港市場でも中国本土系の銘柄を中心に買いが入った。メインボードの売買代金は台風の影響があった昨日に比べ大幅に増加。ただ、中国本土の投資家は手控えムードが強く、「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約9%にとどまった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、銀河娯楽(00027.HK)が上昇率1位の4.06%高。決算発表が迫っている新世界発展(00017.HK)は上昇率3位の2.58%高。本土系不動産株の上昇が目立ち、華潤置地(01109.HK)が1.87%高、中国海外発展(00688.HK)が1.71%高、碧桂園控股(02007.HK)が1.49%高だった。

 一方、吉利汽車(00175.HK)は下落率1位の3.94%安。在庫問題と価格競争の激化を懸念するアナリストが投資判断と目標株価を引き下げたことを嫌気した。時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が0.37%安となり、ハンセン指数の重荷となった。(中国部・千原)
 
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