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【9月13日の香港市場】

2018.09.13 17:58

 主要指数は7営業日ぶりに反発。ハンセン指数は前日比2.54%高の2万7014.49ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.58%高の1万503.01ポイントと、いずれも大幅高だった。メインボードの売買代金は前日比で約12%増加し、概算で1063億9600万HKドル。なお、「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が6億4400万元の売り越しに転じ、深セン経由の買越額は1400万元に縮小した(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米国政府が中国側に新たな通商交渉実施を提案したと伝わると、米中摩擦懸念が後退。前日の米国株市場でダウ平均が上昇し、本日の香港株市場でも値ごろ感を背景に幅広い銘柄が買い戻された。前日まで年初来安値の更新が続いたハンセン、中国企業の両指数だが、急反発して寄り付くと、その後も堅調に推移。ハンセン指数は高値引けし、6営業日ぶりに2万7000ポイントを回復した。国際原油相場の上昇や、対米ドルで人民元高が進んだことなども好感された。

 連日の自社株買いなども材料視され、大型ハイテク株のテンセント(00700.HK)が4.99%高。株価の300HKドル割れを防ぎ、ハンセン指数の上昇を牽引した。米アップル社の新製品発表会などを材料に、スマホ部品大手の通達集団(00698.HK)が15.55%高、舜宇光学科技(02382.HK)が5.98%高、高偉電子(01415.HK)が3.44%高。中国のスマホ大手である中興通訊(00763.HK)が5.86%高、小米B(01810.HK)が4.72%高で引けた。自動車大手に押し目買いが目立ち、吉利汽車(00175.HK)はアナリストの買い推奨などを手がかりに8.35%高。7営業日ぶりに上昇し、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。長城汽車(02333.HK)が4.54%高、北京汽車(01958.HK)が3.67%高など、ほかの自動車大手も自律反発。

 また、統計発表を経て中国国内の資金流動性は潤沢との見方が広がり、本土系銀行株が反発。中国建設銀行(00939.HK)が3.30%高、招商銀行(03968.HK)が2.87%高、中国工商銀行(01398.HK)が2.80%高など、指数上昇に寄与した。国際原油相場の上昇を支えに、中国石油天然気(00857.HK)が4.98%高、中国海洋石油(00883.HK)が3.95%高など、石油株が好調。

 一方でハンセン指数構成銘柄の下落銘柄は、石薬集団(01093.HK)が2.03%安、中国生物製薬(01177.HK)が1.60%安と、両医薬株だけだった。中国の主要都市で試行される新たな医薬品調達制度が嫌気された。新エネルギー関連株の一角が振るわず、中国航天万源(01185.HK)が8.45%安、華能新能源(00958.HK)が3.03%安、彩虹集団新能源(00438.HK)が1.35%安だった。(中国部・畦田)
 
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