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【7月24日の香港市場】

2018.07.24 17:56

 主要指数はいずれも3日続伸。ハンセン指数は前日比1.43%高の2万8662.57ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.26%高の1万973.92ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約28%増加し、概算で1077億6300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)はいずれも買い越しとなり、買越額は上海経由が9億2300万元、深セン経由が23億1100万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は米国と欧州や中国との貿易摩擦への警戒感を背景に、ダウ平均が小幅に3日続落。外部環境は引き続き低調だが、中国本土で大きな好材料が出たことから、香港市場は前場にかけて主要指数が上げ幅を拡大。中国本土系の銘柄を中心に買われ、後場も高値圏で推移した。本土マネーの動きは引き続き活発。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約15%に上った。

 昨日開かれた国務院常務会議で、“積極的な財政政策をさらに積極的に”という方針が打ち出された。これまでの税負担軽減策に加え、研究開発費の税控除の範囲を拡大。1兆3500億元に上る地方政府債の発行を加速し、建設中のインフラ工事の早期竣工を目指すことなどが盛り込まれた。これを好感し、建設や素材関連を中心に、幅広い本土系の銘柄が買われた。

 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株が大幅高。華潤置地(01109.HK)が上昇率1位の5.04%高、碧桂園控股(02007.HK)が同5位の3.50%高、中国海外発展(00688.HK)が3.36%高だった。神華能源(01088.HK)は同業の中煤能源(01898.HK)が18年6月中間決算で大幅増益となる見通しを発表したことを手がかりに、上昇率3位の4.21%高。金融機関のアセットマネジメント業務に関する新規則も引き続き材料視され、本土系の金融株も堅調だった。

 そのほかでは、インフラ工事の推進期待から、建設株が大幅高。中国鉄建(01186.HK)が13.68%高、中国交通建設(01800.HK)が11.89%高、中国中鉄(00390.HK)が10.49%高。素材関連の銘柄では、重慶鋼鉄(01053.HK)が18.64%高、中国アルミ(02600.HK)が8.64%高、安徽海螺水泥(00914.HK)が8.16%高、中国建材(03323.HK)が7.91%高だった。(中国部・千原)
 
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