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【7月23日の中国本土市場】

2018.07.23 17:04

 主要指数はいずれも続伸。上海市場は上海総合指数が前営業日比1.06%高の2859.54ポイント、B株指数が0.59%高の289.43ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が0.67%高の9314.30ポイント、B株指数が0.59%高の1051.29ポイント。両市場の売買代金は先週末比で約18%増加し、概算で4110億元。7営業日ぶりに4000億元台を回復した。なお、「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は2億8000万元の売り越しに転じた。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は3億3500万元に縮小した(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 トランプ大統領が米ドル高を強くけん制する発言を行ったことで、米ドルの先高感が後退。これにより本日の人民元の基準レートは対米ドルで8営業日ぶりに上昇した。人民元安の懸念が一服したことで先週末に続いて買い戻す動きが徐々に優勢となり、両市場は最終的に約2460の銘柄が上昇。値下がりは約920銘柄だった。上海総合、深セン成分の両指数は前場こそ米中摩擦懸念から弱含んだが、大引けにかけては底堅く、本日の高値圏で取引を終了。

 人民元安の懸念が弱まり、航空・不動産株の多くに押し目買いが入った。中国東方航空'A'(600115.SS)が3.99%高、中国国際航空'A'(601111.SS)が3.43%高、中国南方航空'A'(600029.SS)が2.86%高と、三大航空株が上昇。不動産大手の保利房地産(600048.SS)が買われ、5.55%高だった。また、インフラ建設大手の中国鉄建'A'(601186.SS)は上半期の新規受注高が約1割増加したことが好感され、7.43%高で大引け。同業他社にも業績期待の買いが入り、中国交通建設'A'(601800.SS)がストップ高、中国建築(601668.SS)が7.12%高だった。セメント、鋼材など建設市況と関連が深いセクターも物色され、華新セメント'A'(600801.SS)が9.36%高、馬鞍山鋼鉄'A'(600808.SS)が4.98%高、北京金隅'A'(601992.SS)が4.11%高。

 一方でワクチンのデータ改ざん問題が浮上した長生生物(002680.SZ)がストップ安。ほかのメーカーへの問題波及が警戒され、通化東宝薬業(600867.SS)が5.97%安、広州白雲山医薬'A'(600332.SS)が4.77%安、復星医薬'A'(600196.SS)が4.60%安など、医薬株全体に狼狽売りがみられた。

 なお、B株市場は約7割の銘柄が上昇。上海B株では華新セメント(900933.SS)がA株に連れ高し、3.50%高だった。深センB株では人民元安の懸念後退を受け、製紙大手の山東晨鳴紙業'B'(200488.SZ)が2.69%高と堅調だった。(中国部・畦田)
 
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