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【6月26日の中国本土市場】
2018.06.26 17:13
主要指数は深センA株を除き、小幅に続落。上海市場は上海総合指数が前日比0.51%安の2844.50ポイント、B株指数が0.01%安の288.26ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が小幅に反発し、0.15%高の9339.37ポイント。対照的にB株指数はわずかに続落し、0.43%安の1052.78ポイントだった。両市場の売買代金は前日比で約6%増加し、概算で3258億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)と「深股通」(香港経由の深センA株投資)はいずれも買い越しに転じ、買越額はそれぞれ16億800万元、10億1700万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米中通商摩擦の激化が懸念され、前日の米国株市場は主要指数が大幅安。外部環境の悪化に加えて人民元安も進み、本日の本土株市場は上海総合、深セン成分の両指数が続落して寄り付いた。その後は最近の急速な株安の反動もあり、押し目を買う動きが広がると、深セン成分指数はもみ合いながらもかろうじて反発して取引を終了。一方で上海総合指数は大型株が重しになり、マイナス圏での小動きに終始した。
両市場全体で約800の銘柄が下落した。政府主導のバラック街の再開発プロジェクトについて、銀行融資が大幅に引き締められるとの観測が浮上。これが不動産株の悪材料になり、華夏幸福基業(600340.SS)が5.00%安、保利房地産(600048.SS)が4.58%安、緑地HD(600606.SS)が4.37%安など、主要銘柄が軒並み下げた。不動産市場の先行き不透明感から、鋼材・建材セクターが軟調。華新セメント'A'(600801.SS)が5.06%安、宝山鋼鉄(600019.SS)が4.37%安だった。経営環境の悪化が警戒され、招商銀行'A'(600036.SS)が2.78%安、中国建設銀行'A'(601939.SS)が2.46%安など、銀行株が続落。
一方で約2460の銘柄が上昇。値ごろ感が広がり、ITセクターの一角が自律反発した。国産品への代替が進むとの見方から、中国ソフト(600536.SS)と浪潮ソフト(600756.SS)がストップ高、用友ネット(600588.SS)が8.01%高など、ソフト大手が上昇。紫光国微(002049.SZ)が3.70%高、中環半導体(002129.SZ)が3.45%高など、半導体セクターが反発した。
なお、B株市場は上海B株で値上がり、深センB株で値下がり銘柄の方がそれぞれ多かった。上海B株では華新セメント(900933.SS)が下落率1位の2.00%安に沈み、指数の足を引っ張った。(中国部・畦田)
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