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【5月25日の中国本土市場】
2018.05.25 17:02
主要指数はいずれも下落。上海市場は上海総合指数が3日続落し、前日比0.42%安の3141.30ポイント。B株指数は4日続落し、0.39%安の316.68ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が3日続落し、1.09%安の1万448.22ポイント。B株指数は反落し、0.19%安の1099.58ポイントだった。両市場の売買代金は昨日に比べ約4%増加し、概算で3987億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は15億1200万元の買い越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の買越額は6億7100万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
米朝首脳会談を中止すると、トランプ大統領が発表し、朝鮮半島をめぐる地政学リスクが意識された。一方、北朝鮮の高官は米国に向き合う用意があるとの談話を明らかにし、首脳会談の中止を回避するため、譲歩する可能性を示唆した。米中通商交渉をめぐっては、ウィルバー・ロス商務長官が来月2~4日に訪中することで合意した。
こうした先行き不透明感が強まるなかで週末を迎えることから、上海総合指数は低く寄り付いた。朝方や前場の中盤では上げに転じる場面もあったが、総じてマイナス圏で推移。後場の終盤で本日の安値を付け、やや下げ幅を縮小して取引を終了した。手控えムードが強く、両市場合計の売買代金は2日連続で4000億元に届かなかった。
上海市場は全体の6割あまりの銘柄が下落。上海市場の大型株50銘柄で構成される上証50指数は0.16%安にとどまり、下落率は上海総合指数よりも小さかった。深セン市場の下落銘柄は7割近くに上った。小型株の下げがきつく、創業板指数は1.84%安となった。
上海市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株がまちまち。ただ、四大国有銀行株は堅調な銘柄が多く、中国農業銀行'A'(601288.SS)が0.55%高、中国銀行'A'(601988.SS)が0.26%高、中国工商銀行'A'(601398.SS)が0.17%高だった。二大石油株はそろって売られ、中国石油天然気'A'(601857.SS)が1.45%安、中国石油化工'A'(600028.SS)が0.57%安。石油輸出国機構(OPEC)が6月にも生産量を引き上げる可能性があると外電が伝え、原油価格が下落したことを嫌気したもようだ。保険株は堅調な銘柄が多かった。
そのほかの銘柄では、電力株の一角が堅調。華電国際電力'A'(600027.SS)が3.90%高、華能国際電力'A'(600011.SS)が0.14%高。火力発電用石炭の価格と需給について国家発展改革委員会の会議が開かれると外電が報道。価格の引き下げが予想されることから、コスト削減を見込んだ買いが入った。一方、石炭株は軟調。盛屯砿業(600711.SS)が8.47%安、*ST安源煤業【売付のみ】(600397.SS)が5.11%安だった。なお、上海B株市場は全体の7割半の銘柄が下落。深センB株市場は全体の7割近くの銘柄が下落した。(中国部・千原)
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