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【3月29日の香港市場】
2018.03.29 18:04
主要指数はハンセン指数が前日比0.23％高の3万93.38ポイントと小幅に反発。一方で中国企業指数（旧H株指数）は0.02％安の1万1998.34ポイントと、わずかに続落した。メインボードの売買代金は前日比で約4％減少し、概算で1372億8700万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が7億5200万元の買い越しに転じ、深セン経由の買越額は11億7300万元に増加した（注文ベース：買注文と売約定の差）。
前日の急落の反動もあり、本日の香港株市場では主要指数が小幅に反発して寄り付いた。もっとも、前日の米国株市場で主だったハイテク株が続落した影響ですぐに小幅安に転じ、ハンセン指数は3万ポイント、中国企業指数は1万2000ポイントという大台を割り込んだ。その後は上海、東京市場などの回復に追随し、両指数も後場で再びプラス圏を回復。ハンセン指数はかろうじて再び大台に戻し、取引を終えた。中国政府が5月から増値税（付加価値税）の税率を引き下げると発表し、中国経済の先行き見通しの改善などが支援材料になった。一方で中国企業指数はわずかに大台を下回り、小幅続落で終了。
このような減税による消費拡大への期待感を背景に、内需関連株の一角が堅調だった。前日に黒字転換の期末決算を発表した蒙牛乳業（02319.HK）はアナリストの強気判断継続を材料に大幅続伸し、6.95％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。中国旺旺（00151.HK）も連れ高し、同2位の2.77％高となった。業績改善の傾向やリスクオフによる金相場の先高感を背景に、金鉱大手が上昇。中国黄金国際（02099.HK）が6.10％高、紫金砿業（02899.HK）が0.57％高だった。
急速な人民元高と原油相場の低迷を材料に、中国国際航空（00753.HK）が5.37％高、中国東方航空（00670.HK）が3.07％高、中国南方航空（01055.HK）が3.05％高と、大手航空3社が反発した。また、ディーゼルエンジン大手のイ柴動力（02338.HK）は大幅増益の期末決算に加え、18.1-3月期の好業績見通しも材料視され、7.71％高で取引を終了。漢方薬大手の中国中薬（00570.HK）は市場予想を上回る期末決算を材料に、6.62％高と切り返した。
一方で米中通商摩擦への警戒感や、米国株市場でのハイテク銘柄の下落を受け、IT銘柄が総じて軟調。テンセント（00700.HK）が0.63％安と続落したほか、舜宇光学科技（02382.HK）は車載カメラ部品事業の不透明感から1.69％安。前日に増収増益の決算を発表した水道会社の北控水務（00371.HK）は10.97％安と急落。事前予想に届かなかったとして地場系証券会社がレーティングを引き下げた。（中国部・畦田）
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